おぎやはぎと言えば、根強いファンがいる手堅い芸人だ。かくいう筆者も彼らのファンである。アトラスでは、過去に小木博明の住んでいた幽霊マンションの話を記事にしたが、今回は矢作兼の奇妙な体験を紹介しよう。
今回もおぎやはぎのラジオ番組「メガネビイキ」で披露された体験談である。
海外から帰国し、翌日ゴルフに興じていた矢作はひどく疲れていた。そのため、その夜はゆっくり眠りたかった。横向きになつて寝ていると突如金縛りになった。
〈おっ、人生初の金縛りだ〉
そう思っていると、何者かが後ろから手を回し、矢作の股間をまさぐってくる。
〈なっ、なんだ。こいつ・・・〉
正体を見届けようと、後ろに視線を飛ばすが金縛りで身体がいまいち動かない。全身が強い力でホールドされているみたいだ。
どうにか無理やり視線を背中に飛ばすと、そこには鬼がいた。鬼は赤鬼であり、なぜか文金高島田で着飾っている。
〈お、鬼?〉
背中越しの鬼は小ぶりで、小玉スイカぐらいの頭しかなく、ホログラムのようにゆらゆらとゆれている。
〈こうしてくれるわ〉
必死に金縛りを振りほどき、矢作は右手を動かすと鬼のコメカミにアイアンクローを決めた。アイアンクローとは、コメカミを鷲掴みにする往年のプロレス技だ。
「ぐぐぐ」
悶絶する赤鬼、鬼はしばらく苦しんだあと諦めたのか消えていった。
なお、鬼に関するアーカイブはこの他にも、 鬼の御朱印がもらえる鬼岩公園、岡山県に残る鬼伝説「温羅」、大晦日の夜に百鬼を率いて現れる鬼人、鬼の手形が残る岩のある神社、二つの安達原伝説、鬼婆の話、鬼婆伝説が日本中にある理由、鬼が作った刀、鬼の首が占ってくれる。吉備津の釜、大宮の鬼婆、黒塚の伝説、永井豪が呪われた鬼の首、鬼と呼ばれた人々を討った坂上田村麻呂、鬼は外と言わない集落、鬼の角を祀る徳島県の寺 などがよく読まれている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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