事件

好色・与謝野鉄幹が対談で大暴露!?妻、晶子とのエピソード「バナナ事件」

与謝野晶子と言えば、明治から昭和初期にかけて活躍した歌人であり、日露戦争以降は平塚らいてうらとともに女性の地位向上に努めた思想家としても知られる人物だ。女性の恋愛をストレートに歌った歌集「みだれ髪」や、出兵した弟に向けた詩「君死にたまふことなかれ」もよく知られている。

ネット上では、なぜかコラージュ画像が多数出回るミームにされているのが印象的であり、中でも増田俊也の著作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の表紙にある、木村政彦の顔を与謝野晶子のものに変え、さらにタイトルも「与謝野晶子はなぜ力道山を殺さなかったのか」と加工されるなど、奇妙なコラージュ画像も有名だ。

さて、その与謝野晶子には、通称「バナナ事件」などと呼ばれるとんでもない都市伝説がある。

本題に入る前に、彼女の来歴を記しておこう。大阪の老舗の和菓子屋「駿河屋」の三女として生まれた彼女は、後継者となる男児を望んでいた中で生まれたこともあってか、母方の親戚に預けられたり、また折檻されたり、そして生家へ戻されてからも男児の恰好をさせられていたという。

ただ、早くから塾に通わせていたこともあってか、父親の蔵書を自由に読むこともできており、家業の手伝いをする傍ら、読書したり和歌を詠んだりしていた。そんな彼女が最も愛読していたのは『源氏物語』だったということだが、一説にはこのことが彼女の内なる衝動を解放させるきっかけを生み出したのではないかとも言われている。

1900年、大阪で開かれた歌会にて、与謝野晶子はのちの夫となる与謝野鉄幹と出会い惹かれ合うこととなった。しかし、実はこの時与謝野鉄幹は妻子持ちであり、事実上不倫関係にあった。その後、与謝野鉄幹は正式に離婚し、二人は東京へ移り住むことになった。

なお、与謝野鉄幹は元々女癖が非常に悪かったようであり、かつて教師を務めていたころには複数人の女子生徒と関係を持ち、中には妊娠した生徒もいた。女癖は結婚後も変わらなかったようであるが、与謝野晶子は特に咎めるような様子もなかったため、もしかしたら「男はそういうもんだ」と考えていたのかもしれない。

ただ、夫婦関係は良好であったようであり、結果として与謝野晶子は、死産・夭折を除いて計11人もの子供を育てあげた。

本題に移ろう。先にも触れた「バナナ事件」とは、どのようなものであるのか。

発端は、大正時代に性を研究し、”性”科学者として活躍した小倉清三郎との対談であるという。

社会運動家でもあった小倉は、「自慰」という言葉を考案した人物とも言われており、その有害説を否定した論調でも知られる。「相対会」を創設し、その機関紙である「相対」を出版していたが、この雑誌は、当時の作家たちの性体験の取材記事をまとめたものであり、のちに「猥褻物」として警察に押収されたこともあった。いわば、それほどの内容だったということだ。

さて、逸話によると与謝野鉄幹はこの相対会に加わりたいと希望をしており、小倉と対談を試みたという。そこで小倉は面接のような具合で、「これまでに特異な性体験はされましたか?」と質問した。そこで与謝野鉄幹は得意げに、「妻の局部にバナナを差し込んで、翌日に取り出して食べました」と答えたという。

妻とはもちろん与謝野晶子のこと。

これが世にいう与謝野晶子の「バナナ」事件と呼ばれるものであるのだが、さらにこの話には続きがあり、与謝野鉄幹の応答を聞いて小倉は呆れ顔でこう答えた、「その程度のことなら誰でもやってますよ」。

この内容は、下ネタの楽曲でも知られるつボイノリオですら、自身の番組で詳細を語ることを渋ったと言われている。

だが、この話自体はいくつかの書籍などでも紹介されているものの、一次史料となるものが確認されていない。つまり、出所がはっきりしていないため、この話自体も事実であるかについては不明であることに注意して欲しい。

一方で、与謝野晶子が当時としてもアバンギャルドな性思想を有していたことは確かであったようであり、自著『私の貞操観』では、「貞操などというものは、男子からの威圧である」「ウブな女は、進歩のない女、低脳な女という意味である」などと記している。

【参考記事・文献】
https://orionfdn.org/yosanoakiko/
https://diamond.jp/articles/-/352409
https://radichubu.jp/kikeba/contents/id=13482
https://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%8E%E8%AC%9D%E9%87%8E%E6%99%B6%E5%AD%90

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【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用

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