事件

【歴史検証】坂本龍馬のあの有名な写真、実際に誰が撮影したのか…

 坂本龍馬の写真で有名なものは黒い肘掛けに右膝でもたれかかり、遠い目をしている構図のワンショトである。

 この写真は幕末の写真家・上野彦馬の写真館で撮影されたものだが、実際にシャッターを押したのは誰か確定する資料はなかった。

 唯一あるデータとしては、上野彦馬の弟子で龍馬と同郷の井上俊三の子孫に『龍馬の写真は井上俊三が撮影した』という口伝が残っているのみである。




 写真の修行をしていた井上俊三に対し、師匠・上野彦馬が同郷の龍馬の写真を撮るように指示することはありそうだし、小道具や演出にこだわる上野彦馬がセッティングしたにしては甘い構図であり、画面向かって右側に光が入っている。

 もし、上野彦馬が撮影指揮をとっていれば考えられないミスである。




 後年、写真の原盤【ガラス板】が井上家に贈られており、井上俊三撮影説は確定に近い。筆者も井上俊三説を支持している。

 だが、これはあくまで状況証拠であり、客観的な文書や記録がでない限り歴史的事実ではない。

 今後の龍馬研究は史実と伝承の区分が必要である。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディア 上野彦馬写真館にて井上俊三が撮影。 – 高知県立民俗歴史資料館所蔵品

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