前川喜平・前文部科学事務次官が行った名古屋市の公立中学校での公開授業に対し、録音データや資料の提出を、文科省が名古屋市教育委員会を通じて要請した問題。客観性が重視される学校教育において、不当な介入だと議論が巻き起こっているが、この問題が変な方向に流れている。
問い合わせをした自民党文科部会長の赤池誠章参院議員が、2015年に公開されたアニメ作品に関してとんでもない発言を行っていたとマスコミで報じられたのだ。
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問題となったのは、2015年に公開されたアニメ映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチコピー「友達に国境はな~い!」である。この一見ごく普通のキャッチコピーに対して過剰とも思える発言を行っていたのだ。
「このポスターを見て、思わず仰け反りそうになりました。(中略)国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しないと機会あるごとに言ってきたのに」
以上が「ちびまる子ちゃん」に対する赤池議員の発言である。確かに言わんとしてる事は理解できる。国際社会というのは経済でも外交でも熾烈な戦いが行われている。
しかし、これは友情と言う面において国境がないと言ってるだけであって、具体的に国境がないと言ってるわけではない。あくまで比喩表現であり、コスモポリタン的な考え方を子供に押しつけているものではない。もちろん、潜在的にそのような思想を刷り込む可能性がないとは言えないが、少々考えすぎではないだろうか。
ひょっとしたら陰謀史観的なワンワールド思想を警戒しているのではないだろうかと、穿った見方をしてしまう。
ATLASでは「ちびまる子ちゃん」に関して、アニメ版まる子最終回の脚本はすでにある!?、ちびまる子、最終巻にも封印回収録なし、ちびまる子ちゃん青森で知名度低い理由、さくらももことTARAKOの声が聞き分け出来ない、ちびまる子ちゃんのトラウマホラー回、ちびまる子ちゃんでおばあちゃんがドッペルゲンガーに?、ちびまる子にサザン桑田が??声が違う?、ちびまる子ちゃん、お姉さん役ラストに感動の声、大人のまる子に総ツッコミ!、などのアーカイブがある。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年 [Blu-ray]』