
2020年、国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」が放送30周年を迎える。残念ながら原作者のさくらももこは、亡くなってしまったが、アニメはスタッフや声優たちの努力により、今も続いている。
そんな「ちびまる子ちゃん」だが、 当然都市伝説に包まれている。特にアニメ版の最終回に関しては、様々なバージョンが存在する。
今回は筆者が聞いた業界関係者の話も含めて紹介しよう。
一般的に広がっているのが、「友蔵の株券」伝説である。 友蔵が亡くなった後、タンスから過去に友蔵が購入していた株券が発見される。その株券は高騰しており、それを売りさばき、さくら家は豪邸を建て、まる子とお姉ちゃんは無事大学まで進学が出来たという話であった。
以下、山口敏太郎の解釈を加えよう。これは、「サザエさん」の最終回都市伝説と似ており、突然の幸運が一家に舞い込むパターンである。唯一違うのは、「サザエさん」の最終回都市伝説がバットエンディングなのに対して、「ちびまる子ちゃん」の最終回都市伝説はハッピーエンドという事だ。因みにこの話はある人物がネットで発表した創作話が一人歩きしたものだという説が強い。
また、最終回の台本が既に存在するという都市伝説もある。しかも、さくら自身の手による脚本が密かに保管されているという業界内部の都市伝説がある。事実、さくら本人がアニメの初期は台本を担当しており、全くあり得ない話でもない。
三つ目の最終回都市伝説は、友蔵の妄想説だ。息子夫婦や孫と離れて暮らす友蔵。寂しい老人家庭の現実から逃避して、三世代が楽しく暮らす様子を友蔵が妄想したのが、「ちびまる子ちゃん」のストーリーだという都市伝説だ。 最終回ではそれが明らかになるというオチである。これは筆者の友人の漫画家が酒席で語っていた与太話だ。
以上はあくまで都市伝説であり、フォークロア、創作に過ぎない。しかし、人気作品には妄想や創作ネタが付きものである。
ATLASでは「ちびまる子ちゃん」に関して、ちびまる子、最終巻にも封印回収録なし、ちびまる子ちゃん青森で知名度低い理由、さくらももことTARAKOの声が聞き分け出来ない、ちびまる子ちゃんのトラウマホラー回、ちびまる子ちゃんでおばあちゃんがドッペルゲンガーに?、国会議員がちびまる子ちゃんにクレーム ワンワールド思想?、ちびまる子にサザン桑田が??声が違う?、ちびまる子ちゃん、お姉さん役ラストに感動の声、大人のまる子に総ツッコミ!、などのアーカイブがある。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『(ANIMEX1200-189) ちびまる子ちゃん MUSIC COLLECTION』