事件

「ヒトラーは自殺していない」!?衝撃のCIA報告書が発見された!

死亡しているはずの人物が実は生きていた、とする都市伝説は少なくない。それが指導者的立場の人物であればなおさらで、近年ではアルカイダのウサマ・ビン・ラディンに生存説が流れたりした。

だが、中には噂程度のものだけではなく、実際に国の組織が調査・報告が行われたものもある。




有名な「実は生きていた」とされる人物にドイツを率いていたアドルフ・ヒトラーがいる。公式では1945年4月30日に拳銃自殺を計り、死体はナチス党員によって焼却され回収と分析がソ連軍によって行われたとされている。

しかし、この度発見されたCIAの文書によれば、ヒトラーは自殺していない可能性があることが示されていたというのだ。

1955年、CIAの西半球部長は、ベネズエラの局長からヒトラーが戦争から生きのびてアルゼンチン人に自身の存在と居場所を知らせたという報告を受けたとされている。

この情報提供者は、元SSの兵士フィリップ・シトロエン(Phillip Citroen)であった。フィリップ・シトロエンは、ヒトラーと定期的に接触していたと主張している。

フィリップ・シトロエンは、コロンビアの鉄道会社で働いていたのだが、ヒトラーと非常に似ていると主張する人に会ったとしており、コロンビアのトンジャにあるResidencias Colonialesと呼ばれる場所で、ナチスの元幹部らが集まっていると証言。彼らは1955年1月にアルゼンチンからコロンビアに移ってきたとされている。

アルゼンチンにナチス残党が逃亡していたという点は事実であり、ベルリン陥落後に18日かけてUボートで移動していたことなどが明らかになっている。その中にヒトラーがいたかは定かではないが、アルゼンチンで彼に似た人物の目撃証言が多く寄せられるなどしていた事もあり、CIAだけでなくFBIも現地で追跡調査を行っている。




しかし、この文書は特に精査されることなく「可能性のある関心事」として残されていた。ヒトラーだけでなく、ナチス全体のグループが南米に潜伏していたと主張する報告書がその1年前に提出されていたのにも関わらず、である。

この機密文書はなぜCIAでは重要視されることなく、長年忘れ去られていたのか。何者かによる隠蔽の指示が存在していたのか。全ては不明のままである。

なお、ATLASでは生存伝説のアーカイブが人気である。「天草四郎はフィリピンに逃げた!?」「西郷隆盛は生きていた!?」「関ヶ原の戦いの後、島左近は生きていた」「マイケルジャクソンは死んではいない。実は生きていた」「戦死した歌手が伊豆で生きていた? 」「ヒトラーが潜伏していたアルゼンチンのエデン」「永六輔は、戦後川島芳子に会った」「明智光秀=天海上人説」「源義経はジンギスカンになった?」「大塩平八郎が死んでいない。海外に逃亡?」などがある。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像は『写真でたどるアドルフ・ヒトラー: 独裁者の幼少期から家族、友人、そしてナチスまで』表紙より