童謡「森のくまさん」の替え歌CDを著作者の許可なく販売したとして、タレントのパーマ大佐とCDを制作、販売したユニバーサルミュージックを相手に慰謝料300万円が請求されたことが話題になっている。
童謡「森のくまさん」はアメリカの民謡で作詞・作曲者は不明とされてきた。しかし1970年代に日本へ紹介された際、新たに日本語作詞が作られ改め全国に広まったという。
そのため曲の著作権はすでに切れているが、詞についての著作権は日本人の作詞者が所有しているのである。
「森のくまさん」は誰もが知っているスタンダードな童謡のため、歌詞についての著作者が切れておらず、しかも訳者が別に存在していたことは各世代に衝撃を与えている。
また、「森のくまさん」以外にも著作権が切れていない有名ナンバーとしては「Happy Birthday to You」がある。
世界でもっとも歌われる歌としてギネス記録ももっている本曲であるが、実は権利が個人から企業へと移っているために権利関係が他の曲に比べても複雑化しており、映画やドラマで「Happy Birthday to You」が流れることはまずなく、微妙に変えられた妙なお誕生日ソングが流れることが多いという。また日本でもとあるお笑い芸人が「お誕生日コント」を演じた際、うっかり「Happy Birthday to You」を歌ってしまったため、発売予定だったDVDが発売できなくなった、という都市伝説がある。
さらに「Happy Birthday to You」の日本語訳「お誕生日の歌」も作詞者が2009年まで存命だったために、没後50年は保護されて2059年頃まで著作権は存続するという。
※画像はYOUTUBEからのキャプチャ
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パーマ大佐 – 「森のくまさん」 ショートver.
なお、ATLASで紹介してきた童謡に関する都市伝説は、「およげ!たいやきくん」は会社員哀歌、「とおりゃんせ」に込められた怖い意味、「かごめかごめ」に込められた悲しすぎる話、山口敏太郎が聞いた隠れキリシタンの歌?「でんでらりゅうば」、本当は怖い、童謡に関する都市伝説、「楽しいひな祭り」の替え歌地域バージョン、さっちゃんがバナナを食べられないのは死んだだから などが人気のアーカイブだ。
(ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)