サブカル

「川瀬智子」は時代を先取りしていた!?リバイバルブームで海外中心に再ブレイク

川瀬智子は、日本のロックバンド「the brilliant green」(ザ・ブリリアント・グリーン、略「ブリグリ」)のボーカルとして活動する人物である。

ブリグリは、1995年に結成、97年に全編英語の歌詞である『Bye Bye Mr.Mug』をリリースしメジャーデビューを果たし、当時主流であったダンス系や熱量のある歌唱とは異なり、気だるそうでアンニュイな雰囲気を醸す川瀬のボーカルが人気となった。

3rdシングルとなる「There will be love there -愛のある場所-」は、オリコン1位の大ヒットとなり、同年リリースされたフルアルバム『the brilliant green』もミリオンセラーに。

2001年、川瀬の立ち上げたソロプロジェクト「Tommy february6」(トミー)によって、ブリグリは休止状態となり、トミーでの活動がメインとなっていたが、2017年8月20日、神宮球場で開催された『2017神宮外苑花火大会』にブリグリが出演、本格的な再始動をすると発表したことで大きな話題を呼んだ。

そんな中、ブレイクしてからおよそ20年以上経った今、川瀬が再評価されている。

この彼女の再ブレイクは海外を中心として起こっているものであり、中でもトミーでリリースした「Lonely in gorgeous」を使用した動画が、TikTokに溢れるほどの盛り上がりである。その多くは、主に20代の海外女性による投稿となっているのだそうだ。

このような再ブレイクの要因として、「Y2K」が上げられている。Y2Kとは、「Year2000」を略した言葉であり、本来は2000年代ごろのこと、また狭義には2000年問題のことを指す語だった。しかし、現在は「Y2Kファッション」という意味合いでの使用が普及しており、その名の通り90年代半ばから2000年代に流行したファッションのリバイバルを表している。

川瀬の再ブレイクは、言うなればこのY2Kによって掘り起こされたものであったと言える。また、前述した「Lonely~」が矢沢あい原作ノアニメ「Paradise Kiss」のOPテーマ曲であることをはじめとして、川瀬はこの他にもアニメ主題歌をいくつも担当していたこともあった。そうしたサブカル作品を通じて”発掘”されたという向きもあるかもしれない。

だが、再評価されるに至った最大の要因は、川瀬が「時代を先取りしていた」との説もある。

かつて青春時代をトミーやブリグリを聴いて過ごした人々には、現在改めて聴いても「全く色褪せていない」といった評価が多く上がっており、中には「今ならもっと売れていた」といったものまである。

川瀬の楽曲の特徴は、デビュー当時特に主流であった熱量がある、もしくは賑やかな音楽とは異なり、物憂げでダイナーな雰囲気を醸すものとなっている。その雰囲気が、20余年を経て時代にマッチするようになったとも言われている。

その意味では、「時代が追い付いた」というのが実に適した評価なのだろう。

【参考記事・文献】
https://realsound.jp/2017/08/post-96446.html
https://news.mynavi.jp/article/20220817-2416823/
https://togetter.com/li/2482721
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/41836

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【文 ZENMAI】

画像『Tommy february6

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