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『遠山の金さん』の刺青は「桜吹雪」ではなく、なんと「女の生首」だった!





2018年8月13日、TBS系列で「名奉行!遠山の金四郎」が放送された。久々の地上波での時代劇に大きな話題となった。

やはり金さんの桜吹雪には胸が躍るものだ。しかしながら、旧幕臣の中根香亭が『帰雲子伝』に記述しているように、実は金さんの刺青の絵柄は、髪を振り乱してた女の首が口に巻物(手紙、絵巻物)を咥えた絵柄であったという。

そもそも、桜吹雪の刺青という設定に書き換えられたのは、講談においてとされている。明治の初期の歌舞伎では、まだ女の生首という設定であった。

また、「桜吹雪が粋である」といい概念は近年のものであり、江戸時代に主流だったのは山桜や里桜といった品種であり、パッと散る桜吹雪はあまりなかったと言われている。




当然、刺青はなかったという説もある。また、刺青はあったが、「武家彫り」であったと言う説もある。刺青にも身分によってデザインの違いがあり、博徒や博徒の好む「博徒彫り」と武士の「武士彫り」があった。

また、大谷木醇堂(おおやぎじゅんどう)が書いた文言には、遠山金四郎は生前から「遠山の金さん」という呼び名で呼ばれていたとあるが、本当かどうか疑わしい。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像『杉良太郎主演テレビ時代劇主題歌集