業界のウワサ

建て替えに纏わる「歌舞伎座の呪い」、ビルのために神が降臨できない!?

 新橋演舞場で記録的ヒット演目となりつつある『ワンピース』。スーパー歌舞伎らしいダイナミックな演目だが、永らく先代市川猿之助の呪縛に囚われていた当代猿之助の面目躍如の作品となった。

 その『ワンピース』を新橋演舞場で演じていた9日、猿之助が奈落と呼ばれる昇降機に巻き込まれ、骨折する事故が起こった。アトラスでも報じたが宝塚でもかつて同様の事故があった。

 今回の事故を巡って業界では『歌舞伎座の呪い』と噂が囁かれている。古い劇場を建て替えたり、悪戯をすると不吉なことが起こるという都市伝説が業界には存在する。

 歌舞伎座もご多分に漏れず、古い建物は2010年5月より解体を開始されて、2013年に建て替えを終えている。その影響であると言うのだ。

 他の劇場も同様である。大阪の中座は解体作業中に謎の発火により火事を起こしているし、名古屋の大洲演芸場は名古屋城の裏鬼門を守る結界であるにも関わらず、楽屋の窓から外に向かって放尿した芸人に祟りがあったと言われている。

 今回の猿之助の事故も歌舞伎座の呪いが歌舞伎界全体に降りかかった結果だと言うのだ。

確かに単なる噂に過ぎないが、歌舞伎は神事であり、能・狂言のように舞台に神を降臨させる芸能である。

 ところが、今回新しく出来た歌舞伎座は上部が近代的なビルになっている。神が降りる舞台の上に人間がいるビルがあり、人間が神の上に立つことになる。

もちろん、科学的な根拠はないが、日本人であるならばこのような神道にかかわる建築には、古来より配慮がなされてきた。

 確かに新歌舞伎界建て替え工事に入ってから歌舞伎界には不吉な事が起こっている。以下に並べて見た。列記したものでは團十郎以外は50代以下の歌舞伎役者として働き盛りの事例ばかりである。

 市川海老蔵の六本木暴行事件・・・2010年(平成23年)11月25日

 中村富十郎の死去・・・2011年(平成23年)1月3日

 中村芝翫の死去・・・2011年(平成23年)10月10日

 中村雀右衛門の死去・・・2012年(平成24年)2月23日

 市川染五郎が奈落への転落事故・・・2012年(平成24年)8月27日

 中村勘三郎の死去・・・2012年(平成24年)12月5日

 市川團十郎の死去・・・2013年(平成25年)2月3日

 坂東三津五郎が膀胱癌で死去・・・2015年2月21日

 中村京紫が舌がんで死去・・・2017年8月9日

 中村獅童に肺腺がんが見つかる・・・2017年5月18日

 小林麻央の死去・・・2017年6月22日

 これからも負の連鎖は続くのであろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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