今年の7月下旬、ベトナムにて奇妙な生物が発見されて話題になっている。
発見者が撮影した動画には、緑色の台の上に謎の濃い紫色の塊が乗っている事が分かる。一見すると絡まりあった海藻か何かのようにも見えるのだが、どうも生きているようで細かく枝分かれし、ゼンマイ状になった触手をそれぞれ動かしてこの場から逃れようとしているのだ。
関連動画
Mystery Sea Creature In Vietnam
こちらの生物はベトナムのキエンギャン省の海岸で地元のツアーガイドDu Man Du氏が発見したもの。彼は「これが動物なのか、植物なのかも解らないが、自然物だとしたら非常に奇妙なものだと思う」と述べている。
にわかには生物には見えないこの物体だが、恐らく日本近海にも生息している棘皮動物の一種、テヅルモヅルではないかとみられている。テヅルモヅルはクモヒトデの仲間である。
その腕は他のヒトデと同様に根本は5本あるのだが、先に行くにしたがっていくつも枝分かれしていき、ゼンマイ状の細い触手がからみ合ってひとかたまりになっている、という姿をしている。この細かい触手を海中に広げ、餌になる微生物の死骸などを捕獲していると考えられている。
日本近海には多くの種類が生息しているが、多くが1000メートル以上の深海に生息しているため、まだまだ研究が進んでいない点も多い。
浅瀬で見つかる事は非常に珍しいため、ベトナムの人々を驚かせてしまったのではないだろうか。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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