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湖に未確認生物の鳴き声が響く!ノルウェー蛇型UMA「セルマ」





白夜と厳しくも豊かな自然で知られる北欧には、古くから様々な妖精や幻獣の伝説が残っている。未確認生物研究の歴史についても重要な地域であり、クラーケンをはじめとする代表的な水棲怪獣の伝説を書き記したオラウス・マグヌスはスウェーデン出身の司教である。彼が記した「北方民族文化史」にはクラーケンの他にもノルウェーの海に棲む巨大な海蛇の伝説があり、これが今日にも伝わるUMAシー・サーペントの古い記録であるとされている。

このように古くから未知生物に関する伝説が残る北欧だが、現在でも目撃され続けているUMAも存在する。

ノルウェーのセヨール湖に生息するとされている、非常に長大な体を持つ未確認生物「セルマ(綴りはSelma)」である。体長は約6~10メートルほど、顔は馬や鹿に似た長い顔をしているという。ちなみに「セルマ」の名前は生息する湖の名前から付けられたものでもあるが、東欧や北欧によくみられる女性の名前でもある。蛇型のしなやかな体セルマ2が女性を想起させたのかもしれない。

セルマらしき生物が目撃され始めたのは1750年頃。以降たびたび人々の前に姿を現しており、近年でも100を超える目撃証言が報告されているという。

セルマは他のUMAに比べて目撃証言が多く、動画や写真も撮影されているため、研究者の間では実在の可能性が高いという点でも注目を集めているUMAである。




現在、セルマを追いかけているのはスウェーデンを中心に活動するGUST (Global Underwater Search Team)という水棲未確認動物研究チームだが、彼らは1990年にセルマのものと思しき写真の撮影に成功。また2000年にはコメットという6メートルもの長さのチューブ状の罠をセヨール湖に設置して生け捕り作戦を行ったが、250時間もの時間をかけたにも関わらず、残念ながら成功には至らなかった。

そして2004年、彼らはついにセルマのものと思しき謎の生命体が湖面を泳ぐ姿の撮影に成功したのである。この時GUSTは謎の生物の鳴き声と思しき音声をとらえているが、これも既知の生物のものとはかけ離れていることが判明している。

また2012年になって、現地の17歳の少女が家族とセヨール湖に旅行に来た際に、セルマと思しき生物の姿が湖面に現れた様子を撮影することに成功している。この時は少女の家族を含め、観光に来ていた多くの人々がセルマの姿を目撃していた。そのため、この動画はセルマの実在を裏付けるものとしてオカルト研究家に注目されている。

現地セヨール湖では、「セルマがいるので遊泳注意」というネタの注意看板が立てられているほど周知されているUMAでもある。いずれ我々の前に実物の姿を現してくれる日も近いのかもしれない。

(文:網元メロンパン ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

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