「紀州のドンファン」こと野崎幸助氏が遺体となって発見された不可解事件に関してはアトラスでも報じてきた。
体内から致死量の覚せい剤が検出されたが、野崎氏には覚せい剤常用者に見られる食欲減退、体重低下がないことから、自ら摂取したものではなく、何者かに飲料や食事に混ぜて摂取させられたと警察は見ている。
資産50億円絡みの犯罪か、野崎氏の四千人に上る女性遍歴に起因する怨恨が生んだ犯罪なのか注目される。
しかし、一番気になるのは遺体が発見される直前、一階でテレビを見ていたお手伝いさんと奥さんが「ドンドン」という音を聞いている点である。
てっきり野崎氏が床を踏みならして奥さんを呼んでいるのではないかと判断したお手伝いさんは奥さんに「呼ばれてますよ」と二階に上ることを促し、二階の寝室に上がった奥さんが遺体を発見した。 そして悲鳴を聞いてお手伝いさんも二階に駆けつけたという。
遺体は下半身が裸で、椅子に座った状態であり、身体は固くなり死後硬直は始まっていた。
ここがポイントである。
死後硬直は死んでからしばらくしないと発生しない。既に遺体が硬くなっていたということは、物音がした時には既に死んでいたことになる。
では何故物音がしたのか・・・それは遺体が発見される直前まで野崎氏が生きていたと思わせるためのトリックではないのか。何らかの時限装置を使って床に物が落ちるように偽装したのではないだろうか。
これは和歌山県警に対する挑戦である。県警の捜査に期待したい。
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(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)