妖怪

【タモリが聞いた奇妙なホテルの話】異世界!?存在しない27階に上がる老婆

タモリはビートたけしや明石家さんまと並んでお笑い界のビック3と呼ばれている存在だ。長年続けたフジテレビ系列の「笑っていいとも」が終了した後も、「ブラタモリ」(NHK)や「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)などで個性的なキャラを発揮している。

アトラスでは過去にタモリに関する記事を何度か掲載している。「タモリ仙人伝説、ストレスがない、夕食を食べない」「タモリ重病説、ウルトラフェスの司会の声が聞こえない」「卓球=暗い、タモリが広めた」などが主な記事である。

そんなタモリが知人から聞いた不思議な話を「笑っていいとも」の中で披露していた。

今は芸能界を引退しているあるタレントが、青山にあるホテルに宿泊した。マネージャーは翌朝8時に迎えに来ると言い残し立ち去った。

翌朝、そのタレントは朝8時にマネージャーから電話をもらった。

「今、下に着いたから降りてきてください」

タレントは自分が宿泊したフロアにあるエレベーターに乗り込んだ。エレベーターで1階に向かって降りていると、途中の階で1人の老婆が乗ってきた。

「27階に行きたいのですが」
「えっ!」

そのタレントは一瞬ひるんだ。 今・・・このエレベーターは1階に向かって降りているのだ。

「おばあちゃん、このエレベーターは1階に向かってるから一度1階に行ってから27階に行ってね」

そういったものの、なぜかエレベーターは上に向かって動いていた。

(どっ、どういうことだ。確かに下に向かっていたはずなのに)

そのうちエレベーターは27階に着き、おばあさんはそのフロアに降りていった。そのフロアには、何もなく静寂な空間が広がっていた。

(なっ、なんだ。ここは)

そのフロアで降りた老婆はタレントの方を振り返ると、一言こういった。

「あなたも降りますか・・・」

(これは、降りてはいけない)

なにやら胸騒ぎからか、とっさにそう思ったタレントは丁重に断った。

「いえ結構です」

再びエレベーターで1階に向かった。ロビーに降りてみると、マネージャーが怒っていた。

「エレベーターで降りるだけなのに何分かかってるんですか?もう8時17分ですよ」

ほんの2、3分しかかかってないはずなのに、時間は17分も経過していたのだ。あのフロアに行ってしまったため、時間が歪んでしまったのであろうか。

現在、その青山のホテルは取り壊されて存在しない。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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