有名な芸能都市伝説だが、2004年の映画『感染』(監督:落合正幸)に現れた「女性の幽霊」という逸話がある。
この都市伝説というのは、映画の中盤あたりに看護師役の星野真里が患者に注射を打つシーンにて、星野の背後に険しい顔をした女性の幽霊が写りこんでいる・・・というものだ。
この前後のシーンに登場する女優は星野だけであり、別の女優が登場することは一切ない。そのため、このシーンに登場した謎の女性は『感染』自体がホラー映画ということもあり「撮影現場に現れたホンモノの幽霊」として、当時スポーツ新聞などに取り上げられるなど大きな話題になっていた。
ところがこの幽霊、鑑賞した人からは「幽霊にしてはあまりに美人スギる」「まるで女優さんのようだ」との意見が多かった。
それもそのはずで、この幽霊の正体は『感染』の出演女優である真木よう子その人だったのである。
幽霊騒動の顛末はこうだ。
このシーンで出番のない真木よう子が星野の演技を見学しようと物陰へと潜んでいたが、カメラから全然隠しきれておらず(業界用語でいうところの「バレた」)、真木の顔がバッチリと写りこんでしまったのだ。
関係者もこのシーンに真木よう子が写りこんでいることには全く気がつかずに編集、そして公開してしまった。このことから、後日観客が気づいて大騒ぎになってしまった、というのが真相のようだ。
なお、同じく映画で発生した心霊現象には『映画ドラえもん』の謎の声現象などがあるほか、真木よう子といえば2017年8月頃、自身のTwitterが妙な形で削除されたことが、『パッチギ!』の呪いとして話題になるなど、都市伝説にとても縁の深いお騒がせ女優といえるのではないだろうか。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『感染 [DVD]』