シンクロニシティ

【都市伝説】空港警察、航空関係者らが遭遇「存在しない国から来た男」





最近話題になっている都市伝説で、「時空のゆがみ」に入り込んでしまったというものがある。

「きさらぎ駅」などが該当すると言えるが、体験者はある日突然、自分がいた世界とは少し違う世界に入り込んでしまう。そこは自分の知っている世界と似ているのだが、微妙に通じない言葉があるなど随所に違和感を覚えるものがある。そして、知らないうちに元の世界に帰り着く、または謎の人物(通称「時空のおっさん」とも呼ばれている)の手助けで帰ってくる事ができるとされている。

この少し変わった世界が何なのかは分かっていない。我々の世界とは少しずれた世界とも、別次元とも言われているが、何しろ検証のしようがないのだ。

さて、この「時空の歪み」に関係するのではないかとされる「ある話」が警察や空港関係者らの間で囁かれている。

ある日、羽田空港に欧州からの旅客機が到着。観光やビジネス、帰国など様々な目的で多くの人々が降りて入国していったのだが、一人だけ奇妙な人物がいた。見た目はごく普通の欧州から来たビジネスマンであり、10年来仕事で日本と自国を行き来しているというのだが、彼が来たと主張する「国」がなぜか存在しないのだ。




見たこともない国のパスポートには出国スタンプがびっしりと捺されているのだが、一方で彼の証言を裏付けるような日本や他国のスタンプも別のページに捺されている。密入国や亡命かとも思われたが、身なりはきちんとしており持ち物も着替えや仕事道具など、きわめて普通のものだった。しかも、東京都内の有名なホテルへ宿泊予約を通したと証明できる書類も持っていた。唯一、彼の母国のものだという通貨がやたら安っぽい、まるでプラスチックで作られたような硬貨や非常に薄い紙幣であった。

混乱した空港職員や警察関係者は、別室で地図を見せて彼が来たと主張する国を指し示してもらうことにした。

ここで初めて、彼の母国が地図上に存在しない国である事が判明したのである。

その国は「沿ドニエストル共和国」。モルドバ共和国に存在する一種の自治領であり、ソビエト連邦末期にモルドバ共和国からの独立を主張して内戦にまで発展した地域であった。この地域の通貨や経済圏もあるのだが、国際的には主権国家とは認められておらず、2014年にロシアで起きたクリミア危機を受けて再度モルドバからの独立、ロシア連邦への編入を求める事態になっている。

しかし、彼の証言や持ち物などから考えると、彼の母国は独立国として認められている事になる。つまり彼は「沿ドニエストル共和国が存在する別の世界」から来たのではないかとされたのだ。




なお、彼がきちんと予約をしたと主張するホテルには彼の名前は無かった。仕方がないので、捜査のためにその日は警察がとった空港近くのホテルに宿泊してもらい、翌日再び聴きこみを行う事にした。だが、朝になると男性の姿は荷物ともども消えてしまっていたという。部屋には鍵がかかっていたし、ドアの前には警備担当者らもいたが、誰も彼が出て行ったことには気が付かなかった。それどころか、部屋はほぼ未使用の状態になっていたという。

果たして男性がどこに行ってしまったのかは解らない。もしかすると、彼がもといた「世界」に帰っていったのかもしれない。兎にも角にも、この不思議な話は当時の警察や空港関係者の間で奇妙な事件として伝わっているとのことだ。

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(情報元:北芝健・飛鳥昭雄/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)