ブッチー武者は、お笑いタレントや俳優として活躍する人物。バラエティ番組『オレたちひょうきん族』にて”懺悔の神様”に扮し、収録時なんらかのNGを出したタレントや番組スタッフを呼び、彼の裁定で水を落とされるという「ひょうきん懺悔室」が名物コーナーとなり、それと共に彼自身の人気も上昇した。
「ひょうきん懺悔室」は、番組の終盤に組み込まれていたため、裏番組である『8時だョ!全員集合』のエンディングで切り替えてこのコーナーをみる視聴者も多かったという。元女子プロレスラーのブル中野が運営するYouTubeチャンネルにて彼がゲスト出演した際には、月4回の収録でサラリーマン以上の給料をもらえたと語っている。
現在、彼が営んでいる東京都新宿の「女無BAR」では、そんな黄金期を懐かしむ”信者”(常連客)のリクエストによって、夜な夜なかつてのような”生懺悔”が執行されているという。ただし、○となれば花吹雪、×となれば水をかけられるという演出は流石に無いようだ。
当時、水島びんと「アッパー8」というコンビを組んでいたブッチー武者のもとに、ある日「ひょうきん族」のスタッフからオファーがあった。内容は、「新しいコーナーで人が失敗したときに○とか×を出すのを、できるだけ表情豊かにやってほしいから練習しといて」と、たったこれだけのもの。
その後一人で楽屋の鏡の前で練習をした末にオファーをしたディレクターに見せると、「そんなもんでいいよ」とあまりにもあっさりとOKが出た。
オファー側としては、「暇な芸人」であれば誰でも良かったようであり、実際「ひょうきん族」の収録となる朝8時から夜中の27時までという過酷なスケジュールの中、彼はひたすら出番を待たなければならなかった状態だったという。
実は、「ひょうきん懺悔室」自体は当初一回限りのコーナーとなる予定であった。それが、受けが良いので2回目、3回目と続いていくうちに「水曜日(収録日)は必ず抑えて」と言われ、あれよあれよという間に人気コーナーとなっていった。
さて、彼の○×の裁定は台本なのかというと、全て彼自身に一任されていた。そのため、とんでもない人物に水がかぶせられたこともある。
フジテレビの当時制作のトップであった日枝久氏のほか、大人気アイドルである天地真理でさえも、容赦なく×となって水をかぶった。彼自身、天地真理に対しては非常に迷ったようだが、結果的に「意外と気持ちよかった」とのこと。
因みに、日枝氏はビートたけしから直接水をかけられた。
【参考記事・文献】
・https://www.asagei.com/excerpt/276489
・https://friday.kodansha.co.jp/article/321510#goog_rewarded
・https://x.gd/oitto
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【文 ZENMAI】