アトラスラジオ投稿

イエスの教えに反する!?砂漠で発見、「キリスト教の真実」記した古代写本の謎

世界三大宗教の一角として広く信仰されているキリスト教。このキリスト教観を根底から覆すような発見が、2019年にあった。

概要は次の通り。2019年、エジプトの砂漠にて古代の文書が発見されたのだが、その内容は現代に広く説かれている聖書の内容とは全く異なっていた。

その内容には、イエスによる制度化された宗教に対する批判、そしてイエス本人による「私の教えを宗教にするな」という驚きの警告が記されていたという。

また、イエスは神との直接的な関係を有することを重視、その間で管理または仲介、要するに救済を商売化する宗教組織・宗教指導者を厳しく非難する内容も確認できるという。

「純粋な愛と慈悲の実践」「各々の直接的な霊体験」こそがイエスの真の教えであり、形式化あるいは儀式化された複雑な教義体系を有する教会のような方針と真っ向から対立するものという。

この概要については、より具体的な発見場所や文書について説明されていない。だが、これに合致するものとして、2019年まつから2020年初頭にイスラエル考古学庁の学者たちによって行なわれたユダヤ砂漠の通称「恐怖の洞窟」と呼ばれる場所から60年ぶりに死海文書が発見されたというニュースがあり、これを指しているものだと考えられる。

死海文書といえば、最古の聖書写本と呼ばれる文書であり、これまでその断片と思われるものがいくつも発見されている。1947年にベドウィンの遊牧民が洞窟の奥にあった壺の中から巻物として発見したことを皮切りに、死海周辺にある数ヶ所の洞窟から見つかったために死海文書と名付けられた。

死海文書は、古代ユダヤ教、そして初期キリスト教の重要な情報源として期待がなされているが、その一方でキリスト教”本来”の教えが記されているとも考えられている。それはつまり、現在の聖書は誤解や改竄がなされているという主張を意味している。

これを証明するかのような情報はほかにもある。2020年に死海近郊で発見された古代写本には、「隣人を愛せよ」という宗教的教えが、指導者たちによって意図的に隣人が限定され、差別や排除の道具として悪用されていたことが記されていたという。

また、2021年にはローマの古文書館から当時の極秘文書と思われるものが発見され、キリスト教を統治のシステムに組み込むことで、政治的に利用していくことの過程が克明に記されていたという。

もっといえば、紀元30~60年のおよそ30年間、詳細な記録管理を行なっているローマ帝国においてすらイエスあるいはその追随者たちの記録が空白と言って良いほどに記録がほとんどないのだという。これが、のちの教会指導者らによって意図的に抹消されたためではないかという説もある。

これらの解析や発見などが事実であるとするなら、イエスの説いた内容は、しいて言えば当時の宗教指導者たちに対する反発と、改革せよという主張の一環だったとも考えられる。それが結果として、イエスが最も警戒していたまさに最悪な形そのもので具現化してしまったというのは、なんという皮肉だろう。

【参考記事・文献】
https://x.gd/GXh8N
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/031900134/
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=378567
https://keaton511.com/dead-sea-scrolls/#30

【アトラスニュース関連記事】
【奇跡】キリストと同じ箇所に現れる不可思議な傷「聖痕現象」

異質な死海文書「銅の巻物」は財宝のありかを記していた?!

【アトラスラジオ関連動画】

【文 ナオキ・コムロ】

画像 ウィキペディアより引用

人気アーカイブ in THIS WEEK

初代総理大臣「伊藤博文」はトンデモない性欲怪獣だった…

詳細ページ

毒を盛られた愛犬が夢の中で知らせてくれた…

詳細ページ

哀川翔、『ラヴィット!』でビリビリ…やっぱり「漢」だった

詳細ページ

つげ義春を「先生」と呼んでいた、池上遼一

詳細ページ

ヤクザの親分に拉致された!小松政夫伝説

詳細ページ