UFO

エイリアンがTV放送を乗っ取った!?「宇宙人ヴリロン」電波ジャック事件

今から50年以上前のイギリスにて、「宇宙人がテレビ局の電波をジャック、地球に警告を発する音声が放送される」という事件が発生した。

1977年11月26日土曜日の午後5時10分、イギリスのITV局「サザン・テレビジョン(Southern TV)」の夕方のニュース番組にて、男性キャスターがその日に起きたニュースを読み上げていたところ、急に映像が乱れ始めた。

更に音声も徐々に小さくなり、最終的に画面はかなり暗くなってしまった。だが、その画面にかぶるようにとあるメッセージが浮かび上がったのだ。

「This is the voice of Vrillion」

歪んだ電子音の音声は、自らを「アシュタール銀河司令部のヴリロン(Vrillion)」と名乗り、テレビを見ている人たちーーー地球人に対して警告を発し始めた。

彼は地球と人類に核兵器の使用を禁止し、平和と友好のない人類は自滅するため「地球が水瓶座の新時代に移行する際に、大いなる覚醒を有する」必要があると説いた。

なお、「新時代はあなた方の種族(※地球人)にとって偉大な平和と進化の時となりますが、それはあなた方の支配者が彼らの判断を覆い隠すことができる邪悪な力に気づかされた場合のみです」とも語っている。

その後、ヴリロンは「親愛なる地球人」へ「自分の中にある真実の声に耳を傾けることを学べば、自ら進化の道へと導かれる」事を述べ、より地球と調和して精神的に進化するよう語りかけ、最後にアニメーションのロゴが映し出されて終わった。

この放送は時間にして6分程度であったが、イギリスの5つのテレビ局の放送電波をジャックするという大規模なものだった。そのため、「宇宙人が地球の電波をジャックして地球人に警告を発したのではないか」という仮説が流れた。

だが、本当に宇宙人がこのような形でメッセージを送ってくることなどあり得るのだろうか・・・

ではいったい全体この放送は誰が、何のために行ったものだったのだろうか・・・事件が起きた当初、イギリスの独立放送局はどこも電波ジャックを検知しておらず、放送のセキュリティシステムがどうやって回避されたのか説明できなかった。

だが、調査の結果、この電波ジャックはイギリスでも一部の地方局に限定されていたことが判明。

影響はイギリスの中でもイングランド南部に集中しており、放送域からハンプシャー州北部のハニントンに建つUHFテレビ送信機に直接手を加えて電波ジャックを行ったのではないか、という説がささやかれたようだ。

当時、ハニントンのUHFテレビ送信機はケーブルから直接受信するのではなく、他の送信機から受信したオフエア信号を再放送する数少ない送信機の一つで、今よりずっとセキュリティーが甘いものだった。

そのため、サザンテレビのスポークスマンは「我々の送信機に、別の送信機を非常に近づけて妨害したのではないか」という説を上げている。

このことから現在では何者かによるイタズラ説が濃厚だ。第一、本当に地球人より進化した宇宙人ならば、イギリスの一地域ではなく地球全土の放送電波を乗っ取って放送した方が余程効果的だろうに、それが出来なかったという事は結局地球人のいたずらにすぎないのだろう、と考えられたからだ。

しかし、犯人と思われる人物は容疑者含め現在になっても明らかになっていない。願わくは、平和主義者によるイタズラであった事を祈りたい。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Merlin LightpaintingによるPixabayからの画像

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