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ドラマ「おくさまは18歳」裏話 主人公・飛鳥の名前が撮影直前で変更の危機!?

『おくさまは18歳』は、1969年から70年まで週刊マーガレットにて連載されていた本村三四子作のラブコメ少女漫画である。連載終了の翌月となり1970年9月からは、本作を原作とするテレビドラマが1年放送された。

本作は、もともとアメリカのカレッジを舞台として、青年教師と女学生が結婚していることを隠しながら学園生活を送りつつ、次々に事件に巻き込まれていく中で、その秘密がバレそうになるというストーリー仕立てとなっている。

ドラマでは、当然ながら日本を舞台にアレンジが加えられているが、密かに結婚したカップルがともに学園生活を送るというそれまでにないスタイルの思春期ドラマとして注目され、最高視聴率は30%を超えたという。

本ドラマは、女優・歌手の岡崎友紀が主人公・高木飛鳥を演じた。この当時の岡崎は、すでにバラエティや他のドラマといった番組で活躍をしており、多忙な芸能活動をしていた。本作放送後は、ブロマイドの年間売り上げ1位を獲得するほどにその人気が爆発的なものとなった。

岡崎によれば、ある時所属事務所の社長に呼ばれて訪れると、デスクに山積みにされていた岡崎の出演オファーの各局・各会社の企画書を見せられ、「この中からやりたい作品を選んで」と言われたという。岡崎は次々に企画書に目を通していき、そこで面白そうだと思って選んだのが本作だったそうだ。

もともと本作ドラマにて飛鳥役と教員・高木哲也役については、吉沢京子と西郷輝彦の案がなされていたという。しかし、当時プロデューサーであった春日千春によって、コメディ演技に対して未知数であった岡崎と石立鉄男があえて起用されることになった。

また、当初は放送時間も21時が想定されていたようだが、実際に放送されたのは19時となった。当時のテレビ番組は、ジャンケンで負ければ服を脱ぐ、怖がらせて悲鳴を上げさせたり泣かせたりという、過剰な演出を手掛ける番組作りが出始めたことだったという。

19時放送は、子供にも見てもらえる時間帯ということ、それに伴って、露骨な色気描写も控えつつ、メルヘンチックな雰囲気を強調させるという、いわば流れに逆らうような形がとられていたようだ。因みに、監督はガメラシリーズで知られる湯浅憲明である。

大量の企画書からめぐり逢い、その後いざ撮影に入ろうとしたその直前、岡崎のもとに一つの連絡が舞い込んできた。それによると、脚本の佐々木守より、主人公である飛鳥の名前を「百合子」に変更したいとのこと。

その理由は、石立が演じる哲也に「ゆりっぺ」と呼ばせたいという佐々木の要望からであったというが、岡崎は断固としてこの名前の変更を阻止の構えをとり、結果として変更されずに「飛鳥」のままとなったそうだ。なお、このドラマが成功をおさめたことで、「飛鳥」という名前を子供に名付ける親も急増したと言われている。

こぼれ話として、本作では松坂慶子もレギュラーとして登場。実は、本作は翌年に経営破綻する大映が手掛ける最後のドラマと言われている。

70年に大映東京撮影所に入社した松坂は、大映最後の女優であったものの、大映が映画を作れずにおりスケジュールが空いていたために本作にてレギュラー出演となったという逸話がある。

【参考記事・文献】
https://news.yahoo.co.jp/articles/aad1b75ca563beedeab2c21c7b8852c5e397e1c7
http://yuki18.fan.coocan.jp/drama/okusamaha18sai/okusama18_top.htm
https://yukiokazaki.net/okusama18/

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【文 ZENMAI】

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