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ひとつ、人世の生き血を啜り…「桃太郎侍」の殺陣口上は10まで存在した?!

「ひとつ、人世の生血を啜り、ふたつ、不埒な悪行三昧、みっつ、醜い浮世の鬼を、退治てくれよ桃太郎」

この決め台詞(殺陣口上)で知られる作品といえば『桃太郎侍』。

1939年から岡山合同新聞に連載されていた山手樹一郎の時代小説で、その後、幾度も映画化やテレビドラマ化がなされた作品だ。中でも、高橋英樹主演のドラマ版は1976年から延べ5年に及ぶほど人気を誇ったこともあり、「桃太郎侍=高橋英樹」というイメージが一般的には浸透している。

冒頭の数え歌口上を述べて一人二人と敵を切り倒していく姿が印象的だ。高橋によると、殺陣も控えている中での口上は、殺陣に気を向けすぎると言い間違いをしてしまうほどに大変だったという。

この口上は初めからあったものではなく、放送中にもう一つ決め手が欲しいと考えていたスタッフによって、「水戸黄門の印籠」や「遠山の金さんの桜吹雪」に倣って考案されたものであるという。

しかもこの殺陣口上、実は当初10まで存在していたということだが、殺陣のシーンだけでもかなりの時間を要するという理由から、よく知られる3つに絞られたそうだ。

この10の口上の内容がどういった台詞になっていたかは、残念ながらよくわかっていない。

2007年のYahoo!知恵袋には、みっつ以降「よっつ、世の為人の為、いつつ、何時でも斬り捨てる、むっつ、無情な世の悪に、ななつ、涙を流す心無く、やっつ、厄災招く鬼共よ、ここのつ、此の世の悪人全て、とお、説くも聞かねば叩ッ斬る」という回答と共に「高橋英樹さんのアドリブだそうです」とのコメントが添えられているが、ソースが明言されていないためこれが正確であるかどうかは不明である。

余談だが、当初は桃太郎侍による殺陣のシーンすら無かったことも数話存在し、その際は単に揉め事を仲裁する浪人という役回りをしていたという。だが、やはりそれでは視聴率がとれないということで、チャンバラシーンが増えるようになっていったとのこと。

【参考記事・文献】
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/337250
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11174659921
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1111841626
https://ameblo.jp/shimokitaya/entry-12412828479.html

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【文 ナオキ・コムロ】

画像『桃太郎侍(TV番組)