既に亡くなった人の声を聞く、という話は日本のイタコや海外の降霊術しかり、昔から多くの人が試みようとしてきた事だ。
科学が発展してからは技術で交信を試みようとする者も存在し、かの有名な発明王エジソンも亡くなる15年ほど前から「霊界通信機」なるものの開発を行っていた。彼は後年になってある著名な霊媒師と知り合った事から霊魂の存在を信じるようになった。
エジソンは人間に備わっている霊感やインスピレーションが、自分の内面ではなくどこか別の所から降りてきているのではないか、という自らの経験が元にあり、「自分の物とは違う別の思念のようなものが電気信号のように空気中を飛び回っていて、その信号を受信できる人が霊媒師なのではないか」と考えていたようだ。
そして「死者との対話」について研究している人は現代でも存在する。といっても、対話する方法ではなく「なぜ死者と会話できる人間が昔から存在するのか」という方面での研究である。
霊媒師は昔から世界各地に存在していたが、彼らは果たしてどこから「霊の声」を得ていたのか。この点を研究する事によって、人間の脳の内部で行われている働きや、統合失調症をはじめとする人々の症例にある「幻聴」などのメカニズムを理解する事ができるのではないか、とされている。
現在、イギリス・ニューカッスルにあるノーサンブリア大学の科学者によって行われている新しい研究では、いわゆる「霊媒体質」とされる人々の「能力」がいつ頃から始まり、普通の人との差別化が起きる要因はどこにあるのかの調査が行われている。
その結果、霊媒体質のある人々は普通の人と比較して比較的早い段階で霊媒体質が発覚すること、超常現象への興味等が強い事、特定の作業に没頭できる能力が高い事、等が解ったが、幻覚や幻聴を見る事との相関関係は導きだせなかった。
だが、現時点の調査でも幼少期から特定の傾向を持つ人が存在する、という事が判明している。もしかすると、今後の調査で更に「霊の声を聞ける人」達のメカニズムが判明するのかもしれない。
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: National Science and Media Museum on VisualHunt
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