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シンガーソングライター「あいみょん」ハーフ・韓国人説の顛末

あいみょんは、シンガーソングライターとして活動している女性。代表曲に第69回紅白歌合戦で歌唱した『マリーゴールド』などがあり、劇場版 『クレヨンしんちゃん新婚旅行ハリケーン』や映画『窓際のトットちゃん』の主題歌なども手掛けた。

男性誌店のラブソングを制作するという異色性、また1970~80年代のフォークソングを思わせる曲調といった特色から幅広い年齢に受け入れられている。

「音楽性が吉田拓郎に似ている」というファンの評価に対し、当の吉田も「昔の俺、あいみょんみたいだよな」と認める発言をしているという。

元々音楽に強く関わっていた親族の影響もあって早くから作詞作曲を始め、中学生の頃、外国人英語教師からアコースティックギターを譲り受けたことを機に引き語りを始めるようになった。

高校卒業後、彼女の友人がYouTubeにアップしていた動画が音楽関係者の目に留まったことがきっかけとなり、しばしのインディーズの帰還を経て2016年に「生きていたんだよな」でメジャーデビューを果たした。

なお、この当時事務所から「正式所属まで50曲作って」という指定があったそうだが、結果として130曲ほどの音源を作り上げたと言われている。

さて、そんな彼女はデビュー直後、ハーフなのではないかという噂が広まっていた。

その大きな理由は、「あいみょん」という名前の響きによるものであり、韓国人の名前のように聞こえることから特に韓国人説が囁かれていた。また、その容姿もどことなく韓国人的、K-POPアイドルめいていたという声もあり、紅白出場時には彼女を観て韓国人だと思ったという人もいたほどだという。

現在では、すっかりこの噂は否定されているが、これは彼女の本名が知れ渡ったことによるようである。実は、デビューから現時点までにおいて彼女は正式には「本名非公開」のままとなっている。

本名が特定されてしまった理由の一つは、EXILE系列の女性ユニット所属事務所LDHのオーディションの画像だ。

ここで紹介されている兵庫県の高校2年生である女性が、あいみょんの出身地及び年齢と一致したために、あいみょん本人に間違いないという結論となった。

もう一つは、Twitter(現X)による特定であるという。

詳細は省くが、彼女のあいみょんという名前から本名を推測しつつIDとともに検索をした結果、彼女と友人のやりとりと思われるツイートが複数発掘され、きわめつけは彼女の現在のID宛にフルネームでバースデーを祝うものがあったことから決定打となった。

もちろん、これらはデビュー前に交わされていたものであり、現在は削除されているようである。

彼女が韓国人であるという疑いは、彼女自身「よく間違えられる」とも発言していることから、単なる噂にすぎないものであったことは確かであるが、それが原因であるのかは不明ながら、本名の特定という形で否定されるというのはなかなかに現代的な現象であるとも言えるだろう。

【参考記事・文献】
https://x.gd/hnzGb
https://x.gd/BVsRe
https://brightredmelancholy.com/archives/5075
https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%BF%E3%82%87%E3%82%93
https://ecdeaf.com/aimyon-name#i-2
https://ticketjam.jp/magazine/music/japan-rock/944

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【文 ZENMAI】

画像『生きていたんだよな