三山ひろしは、高知県出身の演歌歌手。20代半ばに歌手を志して上京後、作曲家・中村典正のもとで修業を積み2007年に『人恋酒場』でデビュー。その歌声は元気になれる「ビタミンボイス」とも称され、北島三郎や山本譲二など同業歌手からもその歌声が評価されている。
上京直前の2004年に、「NHKのど自慢」高知県土佐清水市大会にて優勝を果たした実績を持つ三山であるが、それ以前、高校時代にも一度のど自慢に出場していたことがあった。
小学生の頃から歌手を目指して練習に励んでいたという彼であったが、その時の結果は鐘二つという非常に悔いの残るものとなった。この時、歌手の夢を一度挫折するも、祖母より詩吟を勧められたことで教室に通い始めたことで、徐々に夢を再燃させることになったという。
その彼を象徴するのは、何と言っても「けん玉」だ。ステージで歌唱しながらけん玉を操るというその独自のパフォーマンスは、元々コンサートの余興として始めたのがきっかけであったそうだが、いっときのけん玉ブームの中で注目を集め、「けん玉演歌歌手」の異名をほしいままにした。
現在では、日本けん玉協会認定四段という芸能界で単独最上段位にもなる腕前と言われているが、実は幼い頃からけん玉に触れてきたわけではなく、実際にけん玉に触れるようになったのは30代に入ってからであった。
三山によると、ファンと楽しめるコーナーを考えた際にけん玉を思いついたが、次第に自身で検定を受けてみたいという好奇心が芽生え、わずか2週間半の練習で一気に準初段を獲得してしまったのだという。
2016年には、日本けん玉協会より「けん玉大使」に任命され、それを記念して芸能人初となるけん玉教則本『三山ひろしのけん玉教室』が発売された。
さらに、2017年の紅白にて「男の流儀」歌唱中に、ステージに並んだ三山を含めた計124人が連続でけん玉を成功させるというギネス記録への挑戦、この時は失敗に終わるも、翌年には成功してギネス記録を達成、その後も毎年の恒例となり、2022年には3年連続成功かつ127人の新記録を樹立した。
趣味の域を超えたけん玉のプロでもある三山であるが、そんな彼の趣味の一つにカブトムシの飼育があるという。こちらもまた、ブリーダー顔負けの知識を有していると言われ、ファンクラブの希望者に自身の飼育したカブトムシを譲渡するという行事まで行なっており、2019年以来毎年の恒例となっているという。
また、彼は自動車好き、特に国産旧車好きであるということを公言しており、多くの旧車プラモデルをコレクションしている。
実は、学生時代にヤンキーに憧れていた時期があり、2020年に放送された『ダウンタウンなう』で出演した際には、成人式での写真として当時の顔写真も公開され他の演者を驚かせた。
この当時は愛車であった日産のグロリアのカスタマイズが特技だったようで、走行ができるギリギリまで車高を下げる「シャコタン」に改造することを好んでいたという。
ただ、当人いわく「見た目から入る」タイプであったらしく、ヤンキーというわりには成人式の際には最前列に座って真面目に話を聞いていたらしく、どうしても悪になりきれなかったようだ。
【参考記事・文献】
・https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/31/kiji/20221231s00041000507000c.html
・https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/02/kiji/K20161102013646290.html
・http://h-miyama.migan.co.jp/profile-new.html
・https://www.sankei.com/article/20150606-B3CIGR34YJPB5G4ETRUSGTLSBY/
・https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202207240000615.html
・https://happy-drops.site/3437.html
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【文 黒蠍けいすけ】