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「鈴木福」は子役時代に坂上忍を怖がって避けていた?

鈴木福は、テアトルエンターテインメントに所属する日本の俳優。1歳の頃に『いないいないばあっ!』への出演で芸能界デビューをし、「福くん」の愛称で親しまれた。2011年には、芦田愛菜と共に『マルモのおきて』の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」にて歌手としてもデビュー。現在は多数のドラマ出演のほか、バラエティ番組にも活動の枠を広げている。

筋金入りの仮面ライダー好きであり、昭和ライダーにも精通している。グッズ集めによって常に金欠状態ということもあるほどのオタクぶりであり、部屋にはフィギュアや変身ベルトが飾られているという。2022~23年には、『仮面ライダーギーツ』にて仮面ライダージーン役として出演し、念願の仮面ライダーを演じた。

実はこの時、俳優としてのネームバリューがあるにも関わらず、ギーツの一次オーディションに鈴木が応募書類を出しており、制作側は「映画にも出演した人をオーディションするわけには」ということで書類を預かった状態のままだったという。

しかし、何の因果か、サポーターライダー役の宛があるということで見事、その役柄を獲得した。なお「仮面ライダーをやるために俳優を続けてきた」とは鈴木本人の弁である。

子役時代は、その屈託のない笑顔から非常に注目を集めた子役として知られていたが、一方である噂が流れたことがある。それは鈴木が、俳優・タレント・司会者として知られる坂上忍に対し、恐怖を抱いていた、あるいは彼を嫌っているというものであった。

「坂上恐怖症」と称されたこの噂によると、ある時鈴木が現場へ遅刻してきた際に、坂上が怒鳴ったために怖がって、それ以降避けるようになってしまったというものだ。

この噂の発端は、2013年に関西テレビのバラエティー番組「お笑いワイドショーマルコポロリ!」にて、坂上が「子役嫌い」であることを語ったことに由来していると考えられている。

坂上によると、あるテレビ番組で3人の子役と共演することになっていたが、ある1人の子役が遅刻をしたが謝ることもなく、マネージャーについては遅刻の説明すらなかった。さらに、いざ収録が始まろうかというところでマネージャーがストップをかけて子役の顔を治し始めたことにとうとう耐えきれず怒鳴ったという。

この怒鳴られたという子役は女の子であったようだが、この坂上の子役嫌いという話や、それ以降子役が近寄らなくなったというような事情から、鈴木の坂上恐怖症説は流布されていったものと考えられる。

ただし、翌年2014年に放送された「お願い!ランキングGOLD特別編」にて、坂上と鈴木の初対談が行なわれた際には、鈴木本人から「逃げてない」と噂が否定され、「すごい優しい人」という声に坂上も思わずニヤけ顔となった。

また、ネット上には思いがけないところで彼の名前が使用されているケースがある。

ニコニコ動画発祥のこの現象は、とある男性同性愛者向けのアダルトビデオがネタとして掘り起こされたことに端を発している。その中でとある作品に登場している男優(通称:野獣先輩)と鈴木が似ているという言説が広まり、たまたまその作品での彼の役名が鈴木であったこともあってか、特にあるワンシーンにて「鈴木福」という書き込みが相次ぐこととなった。

この影響は、初出とされる2018年以来広まりを見せており、2021年にテレビ番組『戦闘中』にて、鈴木がアイテム入手のために与えられた暗唱番号が”野獣”の語呂合わせとなる「810」であったことで再燃、トレンドワードにまでなっていた。

【参考記事・文献】
https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/24/0006989846.shtml
https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/12/22/0006589167.shtml
https://dic.pixiv.net/a/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E7%A6%8F
https://www.kamen-rider-official.com/geats/24/
https://thetv.jp/news/detail/47013/
https://popresso.com/twitter-810/

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【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用