9月3日、週刊少年ジャンプで連載中の「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の連載終了が作者の秋本治氏より発表された。
秋本氏は連載終了を意識し始めた時期として「200巻を迎える2016年」と答えており、少なくともここ数ヶ月間での決意とのことだった。
また、発表が掲載紙である『週刊少年ジャンプ』誌上でもなく、また集英社からのアナウンスではなく、『こち亀』連載40周年記念イベントでの会見で作者自身からということもあり現場は突然の発表に騒然としたという。
会見にはもちろん、ジャンプ編集長ほか担当編集者も同席していたため、すでに最終回に向けての調整が行われていたとされる。
今年は「『こち亀』連載40周年」ということもあり、コラボ企画や舞台、新作アニメの発表なども行われていたが、特に新作アニメは9月17日のジャンプ本誌での連載終了、および200巻発売の翌日放送ということもあり、ある程度タイミングを見計らっていた可能性は高い。
一方で注目すべきは集英社の「情報封鎖能力」だという。
40年間連載し続けた「『こち亀』連載」はすでに社会的なニュースであり、当然リーク情報など事前に漏れていた可能性もあったが本日、秋本氏の口から発せられるまで一つも情報が漏れていない。
今年のジャンプは『銀魂』の実写映画化情報が一部のネットニュースで抜かれたり、『ワンピース』の海外実写化のデマが拡散されたりと集英社にとっては痛い状況が続いていた。
しかし、今回の「こち亀終了」は誰もが予想しなかった自体のため、ジャンプ編集部および集英社全体でかなりの厳戒態勢が敷かれていたと予測されている。
(文:江田シャクレロ ミステリーニュースステーションATLAS編集部)