サブカル

盲目の黒人歌手「スティーヴィー・ワンダー」実は目が見えていた?

スティーヴィー・ワンダーは、アメリカで活躍する男性ソロミュージシャン、シンガーソングライター。11歳の頃にアメリカのレコードレーベル「モータウン」と契約して以来一筋に活動をしており、計22部門でグラミー賞を受賞した、最も受賞回数の多い男性ソロシンガーとしても知られている。

「ローリング・ストーンの選んだ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第9位、「ローリング・ストーンの選んだ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」においても15位を記録、POPS、R&B、SOUL界の大巨匠として君臨し続けている。

1950年生まれの彼は、11歳でデビューした1961年時点で既にサングラスで目を覆っていた。彼は、生まれてすぐに「未熟児網膜症」と診断され、重症患者に該当したことから失明してしまった。

これについては、早産であったことや保育器内での過量酸素の不足が原因だと考えられている。その中で彼は幼い頃からピアノやハーモニカベースを演奏するなど音楽を共にする生活を送ることで才能を開花させていった。

だが、その彼には以前から「実は目が見えているのではないか」という都市伝説が囁かれ続けてきた。出演したテレビ番組やオフでの目撃などから様々な証拠とされる事例が唱えられている。

ある番組でポール・マッカートニーと共演をした際、ワンダーの目の前のマイクが落ちそうになったその瞬間、咄嗟に掴もうとする動作が見られたのが映像としても残されている。また、彼はバスケットボールファンでありNBAの観戦も行なっていたことで知られているが、彼の回答としては「熱気や歓声を楽しんでいるだけである」と言う。その際には、最前列で座っている姿も目撃されていたそうだ。

このほかにも、腕時計をはめている姿を見た、グラミー賞受賞で受け取った封筒を凝視していた、自動車を運転していた、といったものが噂として語られている。

さらに、元NBA選手であるシャキール・オニールは過去にエレベーターでワンダーと出会った際、彼がエレベーターの目的のフロアボタンを押したことをトーク番組「インサイド・ザ・NBA」で暴露したことも話題となった。その際には、こちらから話しかけてもいないのに、「シャック!」(オニールの愛称)と言って話しかけてきたという。

これらについては証拠として挙げられてはいるものの、依然として都市伝説の域を脱し得ないものだ。また、本人もある程度受け入れている節があり、彼自身が「飛行機の操縦をしたことがある」「着陸させたこともある」と語っていたこともあり、「2017年に本当のことを話す」というような発言もしていた。

これらは、噂を彼自身が楽しんでジョークとして語ったものであるとも言われ、実際には2017年を過ぎてもまだ”本当のこと”は話されておらず真相はわからないままだ。

だが、2015年にテレビ番組『The Late Show with David Letterman』にて出演した際には、「本当に何も見ていないように振る舞うことができる」という意味深な発言もしていた。これも、ジョークの一環に過ぎないのか、それとも全盲ではなくわずかに視力が残っているのか。

仮に見えていたとしても、なぜ数十年に渡ってそのふりをし続けたのか。はたして真相は?

【参考記事・文献】
スティービー・ワンダーやっぱり目が見えていた!NBAレジェンドが米トーク番組で証言
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/176600
スティービーワンダーは目が見える?盲目の視力や都市伝説まとめ
https://celeby-media.net/I0002093
スティーヴィー・ワンダー
https://x.gd/JTYtq
Shaquille O’Neal jokingly shares conspiracy theory that Stevie Wonder can see
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/shaquille-oneal-jokingly-shares-conspiracy-21096276

【アトラスニュース関連記事】
ノーベル賞、アカデミー賞、グラミー賞… 有名賞にまつわるジンクス

【ROCKのジンクス】天才ミュージシャンJは27才で死ぬ!

【文 ZENMAI】

Photo credit: Thomas Hawk on Visualhunt