8月17日、栃木県警足利署はコンビニで万引を働いたとして足利市在住の契約社員・原裕美子容疑者を逮捕した。
原容疑者はかつてマラソンランナーとして活躍していた元アスリートで、平成19年の大阪国際女子マラソンで優勝。同年の世界選手権では18位の好成績を残したほか、平成20年名古屋国際女子4位、21年大阪国際女子3位といった多くの好成績を残していた。
原容疑者はマラソンランナー引退後の現在、故郷の足利市で契約社員として働いていたという。
原容疑者がなぜ万引き行為に至ったのかは不明であるが、世界で活躍していたトップランナーの突然の逮捕は世間に少なからずショックを与えた。
その一方、原容疑者には逮捕直後こんなツッコミが世間から浴びせられたという。
「マラソンランナーなのに逃げきれなかったのか?」
実はかなり矛盾した話ではあるが、都市伝説界には「マラソン選手は基本的に足が遅い」という俗言があるという。
もっとも「足が遅い」というのは額面通りではなく、正確には「準備のないマラソン選手は足が遅い」が本当らしい。
つまりいくら足の速いマラソン選手も事前にストレッチや準備体操を行わない限り素人のような走りしかできないケースがあるというのだ。
この都市伝説については今年5月に放送されたテレビ番組『水曜日のダウンタウン』でも実証された。
同番組では元ソウルオリンピック女子10000m日本代表・松野明美へのドッキリ企画として「松野明美ひったくり犯が逃げ込んだ先が陸上競技場だったらショートカットせず律儀にトラック回って追いかける説」を検証。
これは名前通り、松野はひったくり犯を追うべく競技場を爆走したのだが、元オリンピック選手の松野の脚力をもってしても犯人を捕まえることは出来ず、結果とり逃してしまうという展開が放送されたのである。
この件の真相は、走る準備の全くないドッキリ企画だったために松野が本気を出せなかった可能性が高く「準備のないマラソン選手は足が遅い」ということが立証されたと一部で話題になっていた。
なお、今回逮捕された原容疑者だが、逮捕時は走って逃げていたわけではなく、事件後に店の防犯カメラの映像などから犯人として割り出されたと伝えられている。
つまり、今回ご紹介した都市伝説「マラソン選手は基本的に足が遅い」は全く関係ない。
当然、言うまでもないが万引きは犯罪であることから、原容疑者は誠意をもって猛省してほしい。
(文:網元メロンパン ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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