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日比谷公園にUMAが存在する?!鯉たちを引き連れる巨大魚「ヒッシー」

ヒッシーは、東京都千代田区の日比谷公園内にある池に生息していると言われる巨大魚である。日比谷公園の池に巨大魚がいるという話が広まったのは、2016年ごろと極めて近年であり、訪れる人々から「ヒッシー」と呼ばれ親しまれているという。

元々日比谷公園は、幕末まで大名屋敷がいくつも建っていた土地であり、明治になると陸軍の操練所や練兵所が設置されていた。1903年、日本の「公園の父」と呼ばれた造園家の本多静六が設計したことにより、日本初の西洋風の公園として日比谷公園は誕生することとなった。

日比谷公園内には、心字池と雲形池という2つの池が存在している。ヒッシーは、そのそれぞれの池に3匹、合計で6匹もいると言われており、同じ池の鯉たちを子分のように引き連れて泳いでいるという。

面白いことに、その鯉たちは元総理大臣の田中角栄の庭で飼われていた鯉だったのではないかとの噂があり、娘である田中真紀子によって物納され、千鳥ヶ淵を経てここ日比谷公園へ移されたと言われているという。

そんな鯉たちを引き連れる巨大魚ヒッシーの正体は果たして何なのか。

一説には、経営に行き詰った業者が勝手に放流した魚ではないかとも言われているが、有力とされている説では、巨大化したアオウオではないかというものがある。アオウオは、第二次世界大戦中に食糧目的で輸入された鯉の仲間の魚である。当時は、各地で放流がなされており、1.4メートルもの巨大化したアオウオの記録も残っているという。すなわち、アオウオがヒッシーの正体ではないかというのがこの説だ。

このことに信憑性を持たせたのが、東京都の江戸川に棲息していると言われる巨大魚「エディー」にまつわる話だ。1990年代、江戸川にて1.8メートルもの巨大魚が実際に釣り上げられて大きな話題となった。この時に捕獲された巨大魚も、アオウオ(同じくコイ科であるソウギョなどの説もある)であったと考えられている。

因みに、2018年11月、ヒッシーが突然姿を現さなくなったことで、一騒動が起こったことがある。不思議な生物やUMAが好きだという人物によって誘拐された、有名になったことで何らかの業者に目を付けられて捕獲されてしまった、といった不穏な噂や憶測が広まってしまったことで、捜索しだす人まで現れたという。

結果は、人目に付かないところで半冬眠していただけであったことが判明し、皆一様に安堵するという結末で終わったようだ。

現在は、ヒッシーの新たな情報は特に聞かれていないようであるが、今も優雅に力強く泳ぎ続けているのだろうか。

【参考記事・文献】
山口敏太郎『日本の「未知生物」案内』

日比谷公園の「ヒッシー」 都心のオアシスに棲む幻の巨大魚
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/277880

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【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用