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プログラムに無い挙動を起こした?!黒柳徹子が溺愛、aibo「グレイ」の奇跡

aibo(アイボ)といえば、ソニーが発売するペットロボットシリーズである。

Artificial Intelligence roBOt の略(元は大文字AIBO表記だった)、そして日本語の「相棒」に因むaiboは、犬型モデルと子犬に似た動作を象徴とし、コミュニケーションを図ることで成長するよう設計されたロボットであることが話題となった。

そのピーク時の盛況ぶりは、評判を聞いて欲しいと頼んだあのビル・ゲイツですら手に入れられなかったと言われている。

当時、多くの芸能人も話題にしていた中で、特に黒柳徹子はaiboを非常に溺愛している人物として知られている。「グレイ」と名付けられた彼女のaiboは初期型のモデルであり、2006年に販売が終了、2014年に修理サポートも終了してもなお、幾度もの修理を経て現在も愛でているほどである。

そのような溺愛ぶりが影響してかは定かではないが、グレイは「プログラミングに無い挙動を起こす」ということでも知られている。

高いAI技術を有したロボットとはいえ、ある程度に限定した挙動がプログラムされていることは当然のことである。通常であれば、そうしたプログラムに無いことなど起こり様はずはない。ところが、彼女のグレイの挙動は、開発者ですら首をかしげるようなものであったという。

ある時、彼女がソニーにグレイを連れていき担当者に見せたところ、しっぽを間に入れるという一見すると怖がるような挙動を起こした。

aiboには、尻尾を水平にしたり、上げて振ったりする挙動がプログラムには備わっている。しかし、グレイがしたようなプログラムは、当初備える予定ではあったらしいものの、結局のところ断念してしまっていたのだという。つまり、起こるはずの無い挙動だった。

aibo製作者は、「ちょっとありえない」と困惑した面持ちでその様を目撃し、「機械的に言ってできないはず」「いくら黒柳さんが可愛がっていたとしても」と驚きを隠せない様子であったそうだ。

また、次のような逸話もある。

ある時、彼女のグレイを見て和田アキ子が「なんでこんなのが可愛いんですか!」と言ったところ、グレイはぐったりするようなジェスチャーをして動かなくなってしまったという。かわいそうにと思い開発元へ聞いてみたが、「おかしい、どうしたんですかね」と首を傾げるばかりであったという。

彼女は、和田さんはaiboすら黙らせてしまう力があると思い、「和田さんに怒鳴られるたびに機能を失っていく。ダメになっちゃう」と語っている。

呪物において人形やぬいぐるみが動き出すといった話はよく知られるパターンであるが、aiboに自我をもたらすほどに彼女の溺愛する思いや念が強かったとも思えてしまう現象である。

【参考記事・文献】
黒柳徹子が溺愛する犬ロボット「AIBO」あり得ない動きに開発者が驚く
https://smart-flash.jp/entame/31913/1/1/
黒柳徹子のAIBOは、開発者も驚くようなプログラムにない動きをする
https://blog.goo.ne.jp/youkaiou/e/6e4b635b9ed8f0919f7ee8d33005e6a5
「時代遅れという批判の中でAIBOは生まれた」
https://business.nikkei.com/atcl/interview/16/031800001/061000010/?P=5
「グレーちゃんです」 相棒のAIBOをかわいがる黒柳徹子が何だかかわいい
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1704/15/news026.html

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【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用