6月12日にテレビ朝日で「モハメド・アリ緊急追悼番組」として「蘇る伝説の死闘『猪木vs.アリ』」が放送された。
視聴率は8.5パーセントと振るわなかったが、ツイッターでは1976年の生中継を観ていた人、リアルタイムでは知らないが若い世代からも内容に対して絶賛のツイートが相次いだ。
関係者へのインタビューほか、試合に入ってからはCMを挿入しないという配慮により40年前の生放送が激戦区である日曜21時でも十分戦えることを示した。
ネットの検索ワードトレンドにも「猪木アリ」が一時ランクインするなど話題になったのは確かである。
また、一部では日本ではじめての漫画「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」で「カエルとウサギの相撲」として描かれた絵が『猪木vs.アリ』の預言書だったのではないか、という都市伝説画像も多数出回った。
これは、漫画原作者で脚本家の七月鏡一氏が2015年4月5日にツイートした説が拡散したもので、「ウサギがカエルの前で仰向けに転がってる絵」がアリキックでアリを倒そうとする猪木にソックリというつぶやきから広まった。
確かに若干パニックになっているカエルの顔は猪木のキックにより足が腫れて動揺するアリに、微笑しカエルにキックを放つウサギの顔はどことなく猪木に似ているような気がする。
やはり世紀の対戦は時空を超えて、現在、過去、未来と影響するのだろうか。
(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)