偉人

黒船来航をリアルタイムで目撃した?!「黒柳徹子」パワフル伝説

黒柳徹子といえば、長寿トーク番組『徹子の部屋』をはじめとして、数多くの番組に出演し活躍するタレント・女優である。

NHKのテレビ女優第一号とされており、日本がテレビ放送を開始して以来、第一線で活躍しているタレントの一人。前述した「徹子の部屋」は、同一司会者によるトーク番組最多放送という世界記録を保持しており、現在も記録を更新し続けている。

幼少期に、当初公立の小学校に通っていたものの問題行動が多かったために退学させられ、その後「トモエ学園」という私立小学校に転校した。この時の指導や校風や、彼女のその後の人生に大きな影響を与え、またこの頃のエピソードをつづった自伝「窓ぎわのトットちゃん」は、現在も版を重ねるほどのベストセラーとして、世界35ヵ国で翻訳されている。

彼女にまつわる逸話はとてつもなく多い。

この理由は第一に、人間離れしているほどと称される彼女のパワフルさにあるだろう。先ごろ最終回を迎えた「世界ふしぎ発見!」にレギュラー出演していた彼女は、この番組のための予習復習も行なっているそうで、しかも過去問のほとんどを暗記しているという。

番組の制作者が次週のクイズの参考資料を本棚に戻した直後に彼女がその本に手を伸ばすといった、駆け引きが行なわれているとも言われている。

テレビ番組に関わるものでいえば、なんといっても「笑っていいとも!」の出演だろう。




これは1984年3月14日、「テレホンショッキング」という同番組内の人気コーナーにて出演した黒柳徹子が40分以上もしゃべり続けたというものである。生放送番組であるために、その後に控えていたコーナーが全てつぶれてしまった。その後も、2005年12月16日に21年ぶりの登場を果たした際には39分、「いいとも!」の最終回目前となる3月28日では28分喋り通しであった。

また、日本唯一のユニセフ親善大使として慈善活動にも取り組んでいた彼女の、その活動もパワフルだ。アフガニスタンの過激派組織タリバンに対して、難民キャンプにいる女の子たちに勉強をさせてあげるよう、直談判したこともある。

そして、驚くべきは、ある国で子どもたちと遊んでいた時。ボールが地雷原へ飛んで行ってしまったのだが、彼女は何食わぬ顔で地雷原に侵入しボールを取ってきた。本人曰く、「死ぬ日は決まっているのだから、それまでは何をしたって死なない」とのことだそうだが、なんとも度肝を抜く逸話である。

そして、彼女の衝撃的な都市伝説として「黒船来航を生で目撃した」というものがある。この噂は、ある番組でお笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリがキャラクターに扮して彼女と対面した際に「黒船来航の時、通訳をかってでたのは本当か」という質問をし、「見たかもしれない」と答えたことに由来しているらしい。

明らかにジョークとしての受け答えであるだろうが、彼女であれば本当の話かもと思わせてしまうのも面白い。実は、彼女はデビュー当時から髪型を変えておらず、その理由は髪型を変えるとそっちばかりに気を取られてしまうからだそうだ。全く変えないということではなく多少のアレンジは加えることもあるそうだが、それでも大きく髪型を変えることはないとのこと。

先の黒船の話も、髪型が変わらないことに起因する「ずっと同じまま」という心理から、真実味を醸してしまった噂と言えるかもしれない。

因みに、彼女は髪をポケット代わりに使っており、髪に飴を入れて持ち歩いているのだそうだ。しかも、海外に行くときにはパスポートなども髪に入れるのだという。

【参考記事・文献】
黒柳徹子、最後の「いいとも」28分しゃべり
https://www.oricon.co.jp/news/2035713/full/
タモリ、いいとも!の思い出回顧 テレフォンショッキングでは黒柳徹子が40分超トーク「他のコーナー全部吹っ飛んだ」
https://www.sanspo.com/article/20211228-ITKF2ZKIOFFY7OGMUJZSZQULSQ/
黒柳徹子の人間離れした伝説的エピソード7選!
https://geino.press/kuroyanagitetsuko-densetsu-episode/

【文 黒蠍けいすけ】

画像 ウィキペディアより引用 CC 表示 4.0