現在、モノマネ芸人・コロッケが座長を務める公演を明治座で行っている。連日満員であり、大変な人気だ。子供時代から「お笑いスター誕生」などでコロッケに親しんできた筆者は、2018年1月22日、明治座まで喜んで観劇に出かけた。
コロッケ特別公演の第一部は「初笑い 水戸黄門漫遊記 特別出演ウルトラマン」というシュールな設定でコロッケ、佐藤B作、奈良富士子、水町レイコ、横内正という豪華メンバーによる喜劇が行われた。コロッケや佐藤B作の活躍もあって爆笑の連続であった。
特に神様役で出演したウルトラマンは妙な場内人気があった。また、初代水戸黄門こと東野英治郎体制のTBS系で放送された「水戸黄門」シリーズの格さん役で名を馳せた横内正の渋い演技は、舞台を引き締める役割を果たしていた。
第二部では坂本冬休みらと一緒にコロッケが紅白歌合戦形式でものまねの鉄板ネタを披露し、場内を沸かせていた。圧巻だったのは、第三部の香西かおりによる歌謡ショーであった。概ね、大満足のコロッケ特別公演だった。
軽快なトークの中で興味深いいくつかのエピソードが公開された。
コロッケのように長い間ものまね芸人をやっていると、本人を知る前にコロッケのものまねで知ってしまうことが多々あるようだ。
例えば、ある親子から手紙をもらったという。それは、幼児の息子がコロッケのものまねで五木ひろしを知ってしまった。だから、五木ひろしはアンドロイドだと思い込んでいるそうだ。五木がテレビに出ていると、この息子は母親にこう報告するそうだ。
「今日もしっかり動いていたよ」
幼児の息子は、五木をアンドロイドだと今も固く信じているらしい。
他にも、コロッケのものまねで野口五郎のことを知った若い人たちは、野口のことを「鼻クソおじさん」だと思い込んでいるという。だから、そういう世代はテレビで野口を見ても、『今日は鼻クソほじらないなぁ』と思うのだという。
コロッケがいまだに野口と仲良くなれないのは、その辺にあるのかもしれない。
コロッケのものまねはインパクトが大きすぎる。先日、テレビで「ステージで歌を歌ってる最中に、客席に知り合いを見つけた時の長渕剛」というネタのものまねをやった。ネタ的にはバカうけだったのだが、テレビ局には長渕剛ファンからクレームが殺到したそうだ。
以前アトラスでは、「コロッケが田原俊彦のものまねを本人の前でやって怒られた」と言う記事を掲載したが、あまりにもデフォルメしすぎるコロッケのものまね芸は、得てして本人のご機嫌を損ねる傾向が大きいらしい。
他にもアトラスでは「熊本地震の後、コロッケがコロッケではなくアンパンマンだった話」「吉幾三のハワイでのデザートはコロッケのものまね」などを記事として掲載した。
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2018年1月 明治座 コロッケ特別公演 コメント
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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