100年前の発見以来、謎のままだったこの石版は、紀元前1200年頃のもので、現在のイラクにあるバビロニアの都市シッパルに由来する。
研究者が人工知能を使って石板上のテキストを解読できるようになって初めて、ようやく適切な翻訳が得られた。その結果、この石版には天体観測に基づく破滅の予兆が記されており、古代メソポタミアの運命に関する月食の前兆としては最古の記録であることが判明。
予測の1つには、「日食がその中心から一度に見えなくなり、一度に透明になれば、王が死に、エラムが破壊される」と書かれている。
「夕方の日食は疫病を意味する。もし日食の向きが逆なら、何も免れることはなく、大洪水がいたるところで起こるだろう」
興味深いのは、当時の人々が月食のような天体現象をかなり否定的に解釈し、大災害の到来と結びつけていたことだ。
「バビロニアの占星術は、天空で起こる出来事は、地上の人々の将来についての警告として神々がそこに置いた暗号化されたサインであるという信念に基づいた占いの学問分野でした」と論文の著者は記す。
「占星術による観測は、王を守り、神々の意向に沿うように王の行動を規制するための精巧な方法の一部でした」
Ancient Babylonian tablets finally deciphered – with ominous predictionshttps://t.co/wqV0KwjFQg pic.twitter.com/sRbCyYdi4o
— The Mirror (@DailyMirror) August 13, 2024
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【文 黒蠍けいすけ】
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