オークションで購入した、頭部が二つあるカラス天狗のミイラ。
【カラス天狗とは】
中国において、「音を立て尾を引く」流星を指していた天狗という語は、日本に入ると空に現れるものであるから鳥の姿だと解釈された。
また、修験道の山伏の修行を助ける存在あるいは、修行途中に増長した修行者のなれの果て、など人間との関係が強い存在と考えられるようになっていき、鳥と人が融合したような姿として天狗が描かれるようになっていった。
隠れ里「天狗界」には、多種多様な天狗が暮らしていると言われており、鳥類が天狗になったものがカラス天狗と呼ばれるという。一般に連想される鼻高の天狗は通称「大天狗」と呼ばれ、カラス天狗などは「小天狗」に分類されるようである。
(写真:山口敏太郎事務所)