シリアで武装勢力に拘束され人質にされていたジャーナリストの安田純平氏が無事に解放された。健康状態はかなり悪いと言うが、とりあえず事件は解決した。
安倍首相も安心したとコメントを発表したが、今回の人質事件にはいくつもの疑問が浮かぶ。
過去二回も人質になった経験があり、政府からもシリアに取材に行くことを強く止められていたにもかかわらず、自ら危険なエリアに飛び込み人質になったことがあまりにも不可解である。三回目の人質事件の前にはTwitterで政府の対応を批判し、あくまで自分の意思でジャーナリストとして現地に向かうことを言明していた。
結果的にまんまと捕まってしまい、動画で助けてくれと懇願する姿はあまりにもマヌケであった。自ら進んで日本政府を罵倒してシリアに取材に行ったのだから自己責任である。
また動画の中では、韓国政府に助けを求めるメッセージを出しており、なぜか韓国人風の名前も自ら名乗っている。一体彼の国籍はどこにあるのか。
あくまで陰謀論と前置きするが、SNSやネットでは安田氏が武装勢力と裏でつながっており、活動資金を得るために人質ビジネスを展開しているのではないかと噂されている。長期間拘束されていた割には、痩せておらず顔色も良いことから、示し合わせた猿芝居ではないかと指摘されているのだ。
もちろん、これはあくまで風聞の類であり、事実とは断定できない。しかしながら、政府の渡航禁止を破って自己責任で行った人物の救出のために、外務省や内閣が情報収集で振り回されたのは事実だ。
今回人質の身代金はカタールが払ったから日本政府は損害を受けてないと主張する者もいるが、様々な人々が動かされておりその人件費が国民の血税から出ていることを考えれば、安田氏の軽挙妄動は許されるべきものではない。
一方でこの一連の情報が!トルコの消息筋を通じて伝えられたことから、記者の殺害事件をめぐってサウジアラビアと緊張関係になりつつあるトルコ政府が日本懐柔策にカードとして使った可能性すらあり得る。
どちらにしろ安田氏の薄っぺらなジャーナリズムによって、日本政府の官僚たちが無駄な動きをさせられたことと、外交カードに使われた事はあまり感心できることではない。
反権力を振りかざして、ジャーナリズムの自由を振りかざして周りの人間に迷惑をかける安田純平氏を批判したい。
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“解放後”の安田純平さん トルコ当局が映像を公開(18/10/24)
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像©PIXABAY