去る4月2日、自身の所有する大型クルーザー『光進丸』が火災に遭い、全焼する被害にあった歌手・俳優の加山雄三が2018年10月23日放送のNHK総合『ごごナマ』に出演し、火災当日のその日「何があったのか」を生放送で告白した。
加山によると、『光進丸』が炎上した当日、加山本人は沖縄県で歌謡ショーに出演していたという。そのため、電話越しで光進丸炎上の話を聞いた時は飛び上がるほど驚き「近くに別の船はなかったか!?」と叫んだという。加山は自分の光進丸が他人の船に迷惑をかけてはいけないと感じ、飛び火の可能性を第一に心配していたという。
また、大スターだけに火事後のマスコミ対応など涙一つ見せずに気丈に振舞っていた加山だが、そのショックは当人の想像以上に大きかったようだ。話では、一時的に記憶が飛んでいて、また1週間程度何もする気が起きず、寝込んでしまったほか、物が食べられれずに体力もかなり衰弱して3日間ほど点滴を打つ生活を続けていたという。
そして、半年以上が経過し、心も落ち着き、ようやく周囲に光進丸を失ったエピソードをこの度のようにテレビで話せるまでになったという。
切り替えの早さもやはり「大スター」の貫禄である。
また、『ごごナマ』では加山の伝説的エピソードとして「はじめて船を作ったのは19歳」という話も飛び出した。加山は小さい頃から海に強いあこがれがあり、19歳のときに「海に出たい!」と猛烈に感じ、自分で設計図を書き、人が二人乗れる小さなボートを作成したという。
この船はボートといっても、エンジンやハンドルのついた本格的なもので、周囲の大人はとても大学生の加山が設計・制作したものだとは気がつかなかったという。
「東京五輪音頭-2020-」のオフィシャル歌手として、2020年の東京オリンピックに参加する際は83歳というかなりの高齢に到達するが、シニアを代表して永遠の若大将・加山がますます日本を元気にしてくれるに違いない。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)