3月25日、北海道帯広市で「レース中の馬が突然死亡する」という衝撃的な事故が発生した。
事故が起こったのは北海道帯広市が主催する「ばんえい十勝」という、ばんえい競走の大会においてである。ばんえい競走とは競走馬がそりをひきながら力や速さなどを争う日本独自の競馬で、現在はこの「ばんえい十勝」のみが行われている。
死亡したのはニュータカラコマという馬で、2011年に重賞初制覇後、2017年のばんえいグランプリなど重賞を8勝していた。通算成績は170戦51勝という優秀な成績を残した名馬だった。
ニュータカラコマは2008年3月26日生まれの9歳。10歳の誕生日を目前に控えての急死であった。
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この日、ニュータカラコマは健康面等、良好でレースに参加。しかし第2障害(1.6mの土山)を通過したあたりで急に足取りがおぼつかなくなり、その場に転倒。ニュータカラコマはしばらく足をバタつかせた後、大人しくなりそのまま立ち上がることはなかった。
レース終了後にはすぐに救出活動が行われたが既に息絶えており、ニュータカラコマはブルーシートに包まれ、死亡が改めて観客へ伝えられた。
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ニュータカラコマが亡くなった理由は不明だが、数えで10歳(人間でいう35歳くらい)であり、高齢ではなかったが心臓発作ではないかといわれている。
この試合模様はYouTubeで全世界に公開され、コメント欄(※現在は閲覧中止)にはニュータカラコマの死を悲しむ声のほか、レースの過酷さ、または「馬が可哀想」といった書き込みが多くなされている。
なお、競走馬はレースのために過度なトレーニングを積んだ馬のため骨折などの事故が発生した場合は、足が壊死しすぐに感染症にかかって死んでしまうのだという。そのため、たとえ生き残ったとしても待ち構えているのは殺処分による安楽死であるという。
一部では今回のニュータカラコマの事故は、老い先短い現役の競走馬としては「幸せな最後だったのでは」との声もあるという。ニュータカラコマの冥福を祈るとともに、関係者へ哀悼の意を表したい。
(パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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