これは某テレビ通販番組での出来事である。
この番組では生放送中、購入者に電話するというコーナーがあり、購入後の感想などを生放送していた。
番組ではいつものように、ネックレスを購入した女性に電話をつないだのだが、いまいちテンションが低めである。
番組MCのアナウンサーがどのような商品を何点購入したかを聞くと、女性は「金のネックレスを５つ」と答えた。
すかさず、アナウンサーとこの商品を販売した業者が「そんなに買っていただいたんですね」と反応。続けて「何に使われるんですか」と聞くと女性は「内祝いです」と答えた。
アナウンサーと業者はすかさず「ステキですね」と女性に言うと、「別にステキじゃありません。当たり前のことです」と何やら少しご立腹の様子であり、この辺から２者の会話は徐々に怪しげな方向に向かっていくのである。
女性はアナウンサーと業者に対し「保証書はついているんですか？」「イタリア製という証拠はどこにある」「保証書がない商品をあんたは売るのか！」と畳みかけるように攻撃の手を緩めない。この時点でもはやアナウンサーと業者はしどろもどろである。
アナウンサーが一生懸命に宥めるも、女性は遂に「そんなネックレスいりません！」と叫んで電話を切ってしまったのだ。
たぶんこの時間帯にこの番組を見ていた全国の視聴者も一体何が起こったのか、唖然でとしたはずである。
しかしこの番組の唯一の救いだったこと、それは最後まで笑顔を絶やさなかったアナウンサーであった。
（ミステリーニュースステーション・アトラス編集部）
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