スクープ写真と無茶をして撮影した映像は全く異なる。この辺の事を筆者を強く主張したい!
2018年1月27日、フジテレビ系列で放送された「坂上探検隊」の放送内容には問題があったと思われる。それは、タレントの安全確保という問題である。
この番組は約1年前に放送する予定だったが、出演者の1人である狩野英孝が引き起こしたスキャンダルにより、しばらくお蔵入りしていたものである。
番組冒頭は狩野の謝罪からスタートし、その後に1年前に放送予定であった狩野が着ぐるみを着て野生動物とツーショット写真を撮る企画映像が放送された。
但し、その撮影方法が問題だった。
ダチョウの着ぐるみを着て野生のチーターとツーショットを取ったり、サイの着ぐるみの頭を持って野生のサイの角と触れてみたり、ライオンの着ぐるみを着てこれまた野生のメスライオンに接近したりと、この企画が狩野の安全を十分に考えてないように思えたのは筆者だけではないはずだ。
特にサイとライオンの撮影時は本当に危なかった。動物の知識がある人間であれば、アフリカでの野生動物による死亡例の第1位はサイであることは当然知っている。専門のレンジャーがついているといっても、至近距離からのサイの一撃をかわす事など不可能であろう。
またライオンに襲われた瞬間は正直本当に危険なシーンであった。着ぐるみの下にボディースーツを着ていると言っても、狩野の後頭部は全くの無防備だった。狩野がメスライオンに背後から襲われた時、仮に背中に食いつかれたり、またはもう少し上を狙われて後頭部を噛まれていた場合、ボディースーツがない薄い着ぐるみだけという状況であったことから、狩野は延髄に深刻なダメージを受けていた可能性がある。
最後にテロップ表示されたのは、『(これは)広い場所で人間に飼われている動物とのロケであり、普通では決して野生動物に近づいてはいけない』というような「何を今更?」ともとれるテロップが出ていたが、人間に慣れてるといっても所詮動物である。一歩間違えれば大怪我の可能性があったことは間違いない。
司会の坂上忍は番組VTRをスタジオで見ながら、ゲラゲラと大笑いをしていたが、決して笑って見過ごすようなVTRではない。彼の良識を疑う。安全管理はどうなっているのか、もしYouTubeをやっているような子供たちがサファリパークあたりで真似したらどうするんだという疑問は頭の隅に少しでも過らなかったのだろうか。
なお一番驚いたのは、現地でロケに同行したスタッフがVTRを撮影しながら、動物に襲われている狩野の姿を見ながら半笑いしていたという事実である。
フジテレビとかいう会社は、いつまで経っても放送倫理という面で問題があることを再確認させてもらった。
アトラスでは過去にフジテレビの記事を何本か掲載している。「めちゃイケが怪談を茶化して祟りで終了」「ビートたけしととんねるずの合体でも視聴率上がらず」「フジテレビがいわくつきのトイレを封印」「フジテレビ朝の番組MCの呪い」などがアクセスが多い過去記事である。
(大山朱姫 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)