今年に入り、世界中で「奇跡」が起きているようだ。
さらに今月に入って「目を開けるキリスト像」や「血の涙を流すマリア像」などを紹介してきた。
これと同様の事件が南米のホンジュラスでも起きていたのである。
場所はホンジュラスの大学で、セントジェームズ・キャンパスの中に併設されているカトリック系教会。ここの祭壇に設置されているマリア像の目から「涙がこぼれた」というのだ。
この現象を間近で目撃したと証言する司祭のロペス氏は、手にしていたスマートフォンでマリア像を撮影。像の目から零れた涙をハンカチで拭く様子を動画におさめている。
しかし、今回の「涙を流したマリア像の奇跡」に関しては、以前報告した2例よりも懐疑的な見方が強いようだ。
なぜなら、証言では動画には涙がマリア像から溢れてきたとなっているが、動画の中には零れる瞬間が捉えられていないこと。そしてマリア像が泣いた所を目撃した人物が司祭一人だけである点などだ。
ハッキリと目撃したと証言しているのが彼だけであるため、わざと像に水をかけて拭う様子を撮影したのではないかという意見も出てきている。確かに、前回報告した「血の涙を流すマリア像」の例でも、流れた血の涙は証拠として像に付着したまま残され、鑑定を待つ状態になっていた。
本当に奇跡が起きたのなら、零れた涙を鑑定できるように残そうとするのではないかというのだ。
今年に入って報告されてきた数々の奇跡は、キリスト教教会ではいずれもかなり注目されており、ヴァチカンからも本当に起きた奇跡なのか調査が行われるまでの事態となっている。そのため、自分の近くの教会でも奇跡が起きたと報告して注目を集めたかったのではないか、と懐疑的な意見が出てきている。
しかし、司祭は像には何も仕掛けも異変もなく、故意的に像に何かしたわけではないと証言している。
果たして、この事例もまた奇跡なのだろうか?
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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