今月初め、イギリスはグラストンベリーにて奇妙な写真が撮影された。
古い石柱の横に立つ黒い人影。周囲に街灯があるにも関わらず、その姿は真っ黒で顔も格好も判別はつかない。逆光になっているためにこのように写ってしまったという訳でもないようだ。
この写真を撮影した人物は、ミュージカルイベントのためにこの地を訪れ、歴史のある場所だったために記念撮影してみたところ、このようなものが撮れてしまったと証言している。
この場所は16世紀まで存在していたグラストンベリー修道院跡地だったのだ。
グラストンベリー修道院は、1539年にこの地を治めていたヘンリー8世の命により解散させられてしまった、イギリス最古の修道院跡である。このとき解散に反対した修道士たちは皆処刑され、この地に残されていたアーサー王の遺骨など、様々な遺物も略奪され破壊されてしまったという歴史がある。
そのため、この写真に写ってしまった黒い人物は処刑されてしまった修道士の霊ではないかと見られているのだ。
もちろん、あまりにはっきりと人の姿が写っているため、イベントで訪れていた観光客が写り込んだのではないかとする意見もあったが、撮影者は周囲に人は誰もいなかったと証言している。
また、黒い人影にかかる光の加減などから、CGなどによる合成画像とも考えにくいそうだ。
果たして、この写真に写ってしまったのは今なおこの場をさまよう哀れな修道士の幽霊だったのだろうか?
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)