上の写真を見て欲しい。古めかしい建物の内部を撮影した写真なのだが、手前に白く光る謎の影がクッキリと見える。
短い髪で、片腕を上げた子供のように見えるが、まるで自分からまばゆい光を放っているかのように、その輪郭は不鮮明なものとなっている。
この写真を撮影したのは、一人の母親だ。彼女は夫と幼い子どもと共に、スコットランドはグラスゴーのリバーサイド博物館を訪れていた。この博物館に存在する、ビクトリア朝時代をテーマにした展示エリアにカメラを向けたところ、「茶色い髪をした少女」の姿が現れたという。
驚いた彼女がそのままシャッターを切ったところ、このような写真がとれてしまった。なお、彼女が目撃した少女は、彼女の家族らには全く見えていなかったという。
果たして、この写真に写ってしまった物体は何なのだろうか?
彼女の夫はオカルト的な考えについて懐疑的で、今回の写真に関しても光の加減や日光の反射と露光ミスでこのように写ってしまったのではないかと答えている。しかし、露光ミスであった場合、部屋全体がもっと明るく写っていないとおかしいし、子供のみがこのように白く飛んでしまっているのは不自然であるという意見もある。
また、彼女らの子供が光の反射を受けてこのように写ってしまったのだとしても、シルエットや髪形、服の柄などが全く違っているため、やはり別人のようにしか見えないというのだ。
さらに、写真に写った自分の子供の部分にCG加工を行ったものではないか、とする意見も出てきているが、彼女は「自分には写真を合成するような技術はない」として否定している。
では、この写真に写ってしまったのはやはり少女の幽霊なのだろうか?
なお、博物館側はこの心霊写真騒動に関してはクレームなどを入れることはなく、むしろこの幽霊を見に来てください、と宣伝までしているようだ。
イギリスでは、幽霊が住んでいるほど古い物件の価値は上がると言われている。昔からの歴史を伝え、展示している博物館側としても、今回の心霊写真は喜ばしいものだったのかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)