多くの人の亡骸が眠る古戦場は、それだけ多くの恨みや無念の思いがしみついているためか、幽霊が出ると噂されている場所が多い。日本でも江戸時代から「古戦場の火」や「じゃんじゃん火」など、かつて戦のあった場所に出る妖怪の伝説や、小田原城跡など昔から心霊スポットとみなされてきた場所も存在している。
そして古戦場に幽霊が出るというのは、日本だけではなく海外でも変わらない。
下の動画はアメリカ、ペンシルベニア州ゲティスバーグで撮影されたものだ。
この場所はアメリカの南北戦争で激戦区となった場所であり、現在でも大砲などのレプリカが置かれている。この動画はビデオカメラの暗視機能を用いて撮影されたようで、終始灰色の画面になっている。
しかし、色は無くとも細部まで鮮明に映っているため、撮影者はこの場所を夜間、車で訪れたようだ。ヘッドライトが街灯もなく闇に沈んだ南北戦争跡地を照らし出す。
すると、ライトに照らし出された旧式の大砲のレプリカの後ろで、なにやら人影らしきものが動くのだ。暗視モードなので白黒だが、人の頭部に思われる灰色のものは、大砲の影から撮影者らの方を伺っているように見える。
もしかして、撮影者らと同様に心霊スポットをたまたま夜中に訪れた人物なのだろうか?それともこの土地の管理人なのだろうか・・・。
人影はやがて大砲の影から前の方に進み出て来るのだが、その時はじめてこの人物が全身灰色一色で半透明に透けている事が判明する。人影は撮影者らの方を伺い、再び大砲の後ろに隠れるようにして消えていってしまう。
この動画は2013年頃にYoutubeにアップされて、南北戦争関連の行事があると紹介されることもある、アメリカでは有名な心霊動画である。
この動画に映ってしまったのは、やはり南北戦争で亡くなった兵士の霊だったのだろうか?
しかし、あからさまに幽霊の姿が映っている事などから、CG等を用いて作製されたフェイク動画ではないかとする説も出てきている。
動画の真偽については現在でも不明のままとなっており、今も多くの心霊研究家やオカルトファンが検証を行っている。
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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