未確認生物の中には、今まで発見されたことのない謎の生物の死体だったため、未確認生物と認定されるケースが存在している。
有名な所では、日本の遠洋漁船がニュージーランド沖で引き上げたニューネッシーがあるだろう。ニューネッシーは発見時にはすでに腐敗が進行していたため、記録写真やスケッチ、一部の体組織を収集した後に海に投棄された。他にもアメリカで公開された氷付けの獣人ミネソタ・アイスマンも同様のケースであるといえるだろう。
このように、謎の生物の死体が未確認生物と認定されるケースは、むしろ近年の方が多く報告されている。2008年7月12日、アメリカはニューヨーク州ロングアイランドに存在するモントークの浜辺で、奇妙な生物の死骸が発見された。全身は灰褐色で毛は生えておらず、でっぷりとした体にかぎ爪のある短い手足と細いしっぽがある。目はあるのかないのかよくわからず、口元がクチバシのようになっているという点がある。
体の大きさはそれほど大きなものではなく、数十センチ程度だったという。この怪生物の死体は発見された場所からモントーク・モンスターと呼ばれている。しかし、現在では何枚かの写真以外にこの生物の姿を知ることはできない。既にある程度腐敗が進行していたことと、海岸にあったことから数日で波に再びさらわれたか何かで姿を消していたという。
数日で姿を消した謎の生物、モントーク・モンスターの招待は何だったのか?実は、モントーク・モンスターの正体は腐乱したアライグマの死体である可能性が高いと多くの生物学者から意見が寄せられている。モントーク・モンスターの特徴的な顔だが、よく見ると腐敗により肉が落ち、頭骨が露出していることがわかる。
この露出した顎の部分の骨格を比較すると、アライグマの頭骨によく似ているというのだ。毛皮の大半が落ち、腐敗によって全体的に膨張していたこと等から、本来のアライグマの姿とかけ離れた外見になっていたため、謎の生物とみなされたのではないかということだ。
関連動画
Disturbing Creature – Montauk Monster
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ