リンリン・ランランは、1970年代に活躍した香港出身の一卵性双生児デュオ。
アメリカ人の父と中国人の母を持つハーフでもあり、1974年にテレビ番組『スター誕生!』にてアシスタントとしてデビュー、ロングのおさげ髪にインディアン風の衣装をまとって歌唱した『恋のインディアン人形』はデビューかつ最大のヒット曲となった。
1991年に発売され、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマにも使用された西城秀樹の『走れ正直者』の歌詞にも、リンリン・ランランの名前が登場しているが、「リンリン ランラン ソーセージ ハーイハイ ハムじゃない」という歌詞からもわかるように、これは双子を意味する双生児を食物のソーセージとかけたものである。
ちなみに、作詞は「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこだ。
基本の並び位置は、向かって左が姉のリンリンで向かって右が妹のランランとなっている。しかし、そもそも彼女たちの名前は姉・レティシアに妹・キャサリンであり、愛称だとしてもリンリンとランランと名乗るのは遠いように思える。
これについては、彼女たちがデビューするより前の1972年に、日中国交正常化を記念して中国からパンダの「カンカンとランラン」が贈られ、この時から日本ではパンダブームが巻き起こっていた。
そのため、「リンリン・ランラン」という彼女たちの名前は、「カンカンとランラン」のパンダブームにあやかって付けられたのではないかとも考えられている。
【参考記事・文献】
・https://20th.idol-data.com/rinrin-ranran/
・https://folk-song.net/2021/07/18/rinrin-ranran/
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【文 イトフゆ】