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「アグネス・チャン」と混同されたグラビアアイドル 似ているのは名前だけではなかった

アグネス・チャンは、香港出身の元歌手・アイドルタレントの人権活動家。1971年に香港で歌手デビュー、翌年には「ひなげしの花」で日本にてデビューを果たし、その可愛らしい容姿や日本語で懸命に話そうとする姿によって、一躍人気アイドルの仲間入りを果たした。

彼女がアイドルとして活躍していた同時期である70年代、同じ名前を持ったハワイ出身のアグネス・ラムというモデルがいた。絶大な人気を誇ったグラビアアイドルで、『うる星やつら』のラムもモデルとしても知られている。

当然ながら、アグネス・チャンもアグネス・ラムも全くの別人であるのだが、「アグネス」という共通の名前をはじめとして、どちらも渡辺プロダクションに所属、アグネス・ラムが中国系アメリカ人であるため両者とも中国系をルーツにしている、といったことから両者はたびたび混同されていた。

また、アグネス・チャンがグラビア写真を披露した際には、実際のグラビアアイドルにも引けをとらないほどのバストサイズおよびスタイルだったということもあり、ますます混同が強まっていたのではないかと思われる。両者が共演しているグラビア写真も存在している。

なお、アグネス・ラムは1983年に引退、その後一時復帰もありながら、2000年に放送された「あの人は今」の出演を最後に、現在は一切の芸能活動を行なっていないという。

活動家としてのアグネス・チャンは、当然ながらその言動や活動内容に賛否があることも多く、ネットでたびたび議論が巻き起こっている。そんな中で、珍妙なネットスラングが誕生したこともある。

女児ないし男児の、特に性的イメージが連想されるイラストもしくは露骨に性的な描写が描かれるイラストに対して、投稿型サイトなどにはよく「来いよアグネス」というタグが投稿者本人・第三者に関わらず付けられることが多い。

ここに登場する「アグネス」はもちろんアグネス・チャンを指しており、このタグは彼女が二次元を含む児童ポルノ単純所持禁止の強い推進者であることを受けての、いわゆる挑発的な意図を含んだフレーズでもある。

元ネタは、映画『コマンドー』にて主人公のメイトリックスが悪役ベネットに発したセリフ、「来いよベネット。(銃なんか捨ててかかって来い!)」からきている。

いわば、ディズニーが著作権に非常に厳しいということを受けて、ディズニーのネタイラストに「夢の国チキンレース」などとタグが付けられるのと似たような現象であると言っても良いだろう。

しかしながら、不用意な悪ふざけは結果として、自分たちの首を絞める結果になってしまうため、面白がっての過剰行為は避けた方が良いことは確かだろう。因みに、同じ意味で「アグネスホイホイ」という言い方もある。

【参考記事・文献】
https://plaza.rakuten.co.jp/ussyamato/diary/202410240001/
https://netyougo.com/2ch/10864.html
https://x.gd/Vm5pm

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【文 イトフゆ】

画像 ウィキペディアより引用