恐ろしい天然痘を齎す神、しかし祀ると遠ざけ方を教えてくれる「疱瘡神」





疱瘡神は致死率の高い病気、天然痘をまき散らすと言われている病気、天然痘(疱瘡)の神様である。

姿は様々で、老人のような姿をしている事もあれば、小鬼のような姿をしている事もある。主に赤い服や赤い布をまとった姿をしているとされる事が多い。

これは、当時の疱瘡避けのお札によるものと考えられている。日本では古来より赤い物は邪悪なものを避けると考えられていたため、赤や朱色の塗料で魔除けの呪文や記号を書く風習があった。




疱瘡避けのお札も同様に、全て赤色の塗料を用いて書かれたり印刷されることが多かったため、疱瘡神も赤色のイメージを持たれるようになったものと見られている。

疱瘡神は天然痘をもたらす恐ろしい存在であるが、神様として丁重にもてなすと逆に天然痘を遠ざけてくれるとも考えられていた。

ある人物が疱瘡神と知らず親切にしてあげたところ、疱瘡神は病気を避ける方法を教えて去っていったという伝説が残っている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディア 月岡芳年画『新形三十六怪撰』より「為朝の武威痘鬼神を退く図」より





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