ある女性が、プレゼントされた “お化け “人形を家に持ち帰って以来、不気味な現象が起きていると主張して話題になっている。
イヴォンヌ・ヒデスさんはスコティッシュ・ゴースト・カンパニーで働いており、普段は超常現象にも動じない。しかしこの女性はこの人形が手元に届いて以来、ノックの音を聞いたり、家の中で物が動いたりするようになったと語っている。
イヴォンヌさんはグラスゴーでのライブイベントにて、幽霊探しグループのメンバーからこの不気味なおもちゃをもらった。ところが人形をペイズリーの自宅に持ち帰ってからほどなくして、奇妙な現象が起きるようになったのだ。
「私が持っている人形のほとんどはお下がりのものなので、人形の古さは全く気にしていませんでした」
しかし人形が家に来た日の夜はどことなく不快感が付きまとっていたという。イヴォンヌさんによれば、霊媒師として働いている友人のデイヴィッドがその人形を一目見るなり「家に持って帰ったら、ガレージに置いておくべきだ」と言った事を思い出したという。
「数日間は何も問題なかったのですが、それからどこからともなくノックのような音がすることに気づき始めました」とイヴォンヌさんは語る。
やがて家の中では本当に大きなノックの音 が響くようになり、イヴォンヌさんの飼い犬や霊的な事に懐疑的な夫までもが怖がるようになった。
「踊り場を早足で横切る足音も聞こえました。また、ある日突然私の愛犬であるコッカースパニエルが人形が部屋にいるのを嫌がり、人形に向かって吠え、震え始めたのです。ある朝、目を覚まして階下に降りると、とても重いランプがリビングルームの真ん中に置いてあるのを見つけました。てっきり息子が置いたのかと思って息子に尋ねましたが、彼には心当たりがなかった上にその時間帯は起きてもいませんでした。それから毎朝、様々な物が動かされるようになりました」
原因不明の動きが数晩続いた後、友人であり霊媒師のデイビッドさんはアグネスと名付けられたその人形を自分の家に連れて行くことにした。アグネスをピアノのそばに置くやいなや、彼の家の中ではノックの音や足音がしたと報告されている。
スコットランドのゴースト・カンパニーは、アグネスの超自然的な力を調査するため、アグネスを公園に連れて行き、その様子をTikTokとフェイスブックでライブ配信することにした。
チームはアグネスの首に赤いライトを巻きつけ、彼女に取り憑いている霊が彼女の顔に変身できる様子が見えるようにした(※欧米では霊が取り憑くとその霊の顔に変わると言われている)。そして配信中、イヴォンヌさんとライブストリーミングの視聴者の何人かが、「人形がまばたきするのを見た」と主張しだしたのである。「それは非常に些細な変化でした」とイヴォンヌさんは証言している。
イヴォンヌさんはまだ人形のアグネスを処分するつもりはないが、このライブ配信以降アグネスが再び自宅の敷居をまたぐことはなかった。アグネスは今のところ車のトランクの中に仕舞われている。
「彼女がトランクに入ってから、家の中は静かになりました。でも、アグネスの経過を見るために、また仕事場やイベントに連れてくるかもしれません」と彼女は語る。
なかなか恐怖体験をした彼女であるが、それでもアグネスの事を嫌っているわけではないという。
「霊は悪いものではなく、いたずら好きなだけだと思います。私たちは彼女をイベントに連れて行き、彼女からこれ以上聞き出せないか見てみるつもりです」と彼女は語っている。
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Kazyel on Visualhunt