コーヒーが大好きなヘイゼルです。
何年か前に親しくしていた友達とお別れした時の話です。
長い間、時間がある時は必ずと言っていい程一緒にいた友達にさよならと言ってニか月くらいしたある日の事です。
週末の午後洗濯をしている時に下のランドリールームと自分の部屋をいったりきたりしていました。二回目くらいに下から上がってきたら、同じアパートの住人で長く住んでいた年配の女性が外から入って来たので、挨拶がてら立ち話をしていました。
すると、そこから見える距離にあった自分のアパートのドアが開き、なんとその別れた友達が顔を出して、「ねぇいつまで待たせるの?もうずっと待っているのに、このままだったらつまんないからもう、僕帰るからね」と私に言うではないですか・・・
少し不機嫌で怒っている感じでした。
勿論、彼は私の部屋には来ていません。その日はそれまで私は一人で自分の用事をしていました。もう暫く会ってないし、話しもしていないし、その時点では彼が何をしているのかも知りませんでした。
すると、私の部屋のドアはちゃんと閉まっているのが見えているのに、彼がその上に重なってドアを開けて半分体を乗り出して私に話しかけているのが少し透けて見えているではないですか・・・
驚いた私は動揺を隠しながら、その近所の女性と話しをしながら、心の中で、彼に返事をしていました。
『ちょっと待ってて。今近所の人と話してるから。直ぐいくからね』
それを聞いて不機嫌なまま彼はドアを閉めました。
私は近所の人との話を終わらせようとしていました。もうすぐ又ランドリールームに行かないといけないし、いないとわかっている彼をやはり部屋の中に探したかったのかもしれません。
彼女と話しながら、心の中では半透明の彼に返事をしながら、同時進行で起きているこの状態に凄く驚いていました。
廊下の自分のドアから2メートルぐらいのところでした。少しして、会話が終わろうとしている時に、又ドアが開いて今度は彼が部屋から出てきて玄関に向かって歩いて行くのが見えました。
私自身は同じ場所に立ったままでした。とても不思議な経験でした。
お互いの為にならないから離れるのは仕方がない事でしたが、気持ちが沈んだままで過ごしていたので遂に幻を見たのでしょうか?それともその時に連絡を取れば、又、私達は二人で過ごすようになっていたのかも知れませんね。
彼が昼寝しながら想いを飛ばしていたのかな? 何かに私の決心を試されたのかな?
半透明な事を除けば、後はまるで本当にそこに彼がいるのと同じでした。普段から時々彼とは、テレパシー的な会話が出来ていたような気がします。心の中で考えている事に彼から頭の中に返事が来るとか、会うといきなり話してくる事が、先に私が考えていた事への答えだったりとかです。
ただ単に彼に他人の考えている事がわかる能力が備わっていただけの話かも知れませんが、その友達と過ごしていた頃は他にも色々ありました。
不思議な不思議な経験でした。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 ヘイゼルさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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