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【俳優都市伝説】京本政樹 ノーギャラで出演した『仮面ライダーBLACK』

京本政樹は、俳優や歌手として活躍する人物。『必殺仕事人V』(1985)で組紐屋の竜を演じたことで一躍有名になり、また放送当時大きな話題となったドラマ『高校教師』(1993)で悪徳な英語教師を演じたことで、現代劇におけるヒール役としての演技も開花させた。

特撮マニアとしても一面を持っていることでも知られる京本。時代劇での活躍を増していくうちに特撮の主演俳優と共演する機会も増え、そこから特撮にハマっていったという経緯がある。一時期は、特撮アイテムのコレクターと称されたこともあるが、アイテム自体はプレゼントしてしまったために手元へはおいておらず、むしろ造形や撮影技術の考証に主軸を置いているという。

バンダイから1990年代に展開された「京本コレクション」と呼ばれるフィギュアシリーズは、その名の通り彼が企画プロデュースを担当したシリーズであり、子供向けながらプロポーションや造形、なにより45cmというビッグサイズの造形で展開された。これだけでも、特撮に強いこだわりをもっていたことがうかがえるだろう。

そんな京本は、1988年『仮面ライダーBLACK』にて、滝竜介という役で出演している。本作の主人公・南光太郎の先輩というポジションであり、インターポールの捜査官、作中ではBLACKの存在を知る数少ない人物の一人という役回りとなっている。本作にて京本の出演は、第16話「友よ!海を越えて」と第30話「暗殺者にアロハ」の2回だが、いずれも滝竜介役で、しかもノーギャラだったという。

この理由については、京本から出演の願い出があったからだと言われており、「仮面ライダーの正体を知る唯一の一般人役」「仮面ライダーと同等の活躍をする」「元FBI所属」などの諸条件とともに、「ノーギャラで構わない」と宣言したことから実現したと言われている。

ただ、仮面ライダーへ出演しようとした経緯については各所で異なっており、撮影所のBLACKのポスターを見ていたところへスタッフから待ってましたとばかりに出演の話をされたことがきっかけだったというものや、あるいは京本が「子供向け番組が好き」というギャップがうけるかもしれないという意向があったというような説もある。

特撮への思いからなのか、売名のためだったのか、定かではないものの話題性としては強く残るようなものであったことは確かだろう。

なお、このノーギャラ出演のことがあり、その後「必殺仕事人」での共演者であった藤田まことから、「俺の方にもノーギャラで出てよ」と言われたこともあったらしい。因みに、彼の演じた滝竜介は、シリーズ第一作に登場したFBI捜査官・滝和也のオマージュとなっている。

【参考記事・文献】
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10281702240
https://dic.pixiv.net/a/%E6%BB%9D%E7%AB%9C%E4%BB%8B
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/3333
https://dic.pixiv.net/a/%E6%BB%9D%E5%92%8C%E4%B9%9F

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【文 イトフゆ】

画像『京本政樹必殺the bi-kenshi